先日、駅近くのスーパーで買い物をしてレジ待ちをしていると、カートを押して歩いてくるピンクのスーツを着た老齢のご婦人。レジ待ちは、売り場の棚に沿って並ぶ様になっているのだが、それをご存じない様で、そのまま割り込みそうになった。
が、おかしいと感じたのか。周りを見回して、ちょっと困った様に微笑むと、無事に列の後ろについた。
老齢になると日本人ってくすんだ色を着がち。でも、このご婦人のピンクのスーツはよく似合っていて素敵だった。知ってる人に似てるなと思ったけれど、こんなに若々しいはず無いよねぇと「似た人もいるモンだ」と考えていたのだけれど。
隣の列にいる彼女を、見るとも無しに見ていて気づいた。知ってる人に似ているも何も、当の本人じゃないか!うっそぉ!この人と最後に会ったのは4年以上前だよ!全然老けていない!よくよく見ると、多少しわは増えたかもしれないが、80才を過ぎているとは到底見えない。化け物だ!(笑)
かくいう良い子ちゃんも、彼女の面接を受けた頃とは違っているかも。髪を刈り込んでいるのもあるが、当時よりもサイズダウンしているのが大きい。印象は全く違うだろう。
こっちが気づいても、あちらがこちらに気づくこともなく、彼女は支払いを済ませて出て行った。そうだったね、事務所はこの先のバスロータリーのすぐ側だった。自宅までは、駅前始発のバスに乗ったらバス停からすぐだったよね。今まで会わなかったのが不思議だったのだ。
一時はこの人の下でやっていくんだ!と思っていたのだけれど。理想と現実のギャップについて行けなかったんだった。身体を壊したのもあるけど、彼女の片腕だったS女子とは到底相容れなかったのもあった。
結局、仕事を辞めざるを得なかったのだけれど、代表の掲げる理想は凄いと思っていたし、本当にこの人について行きたいと思っていた。やっていけなくなったのは、物理的に不可能な状態に陥ったのと、片腕のS女子との軋轢が原因であると思う。代表ときちんと話が出来ていれば違ったのかな、と考えないでもないが、よくよく思い返すと、代表の頑固さも原因の一つであったのだ。
彼女と関わった3年弱の時間。色々な体験も出来たから、良かったのかなとも思える。
感謝もしているのだけれど、あまりにも若々しい代表を見かけたものだから、つい自分に都合良く過去の出来事を書き換えてしまいそうになった。危ない危ない。ヘルパーを量産して使い捨てにしている体制には変わりないのだから。
良い子ちゃんてば、すぐに良い子ちゃんになろうとしちゃうから。だめねぇ。