去年の今日は、朝早くから母を迎えに行ったっけ。
そのまま羽田空港へ行き、飛行機で里帰りしたんだっけ。
お別れのつもりで、連れて行った里帰りだったけど
本当に、お別れになっちゃった。
あーんなにあっけなく逝っちゃうモンなんだな。
無我夢中で準備して、勢いで連れて行って。
でも、あのとき決断して良かったと思う。
連れて行かなければ、ずっと後悔することになっていたかもしれないもの。
色々やってきたことが、この為にやってきたのかしら?と思えるくらい、邪魔になった経験はなかった。
ホテルと交渉して、たった2泊3日の為に介護ベッドを入れてもらった。
福祉用具専門相談員の資格を取っていたこともあり、つてを頼ってベッドの手配も出来たし。
熊本の震災後で担当倉庫からの搬出が難しい中、ベッドの配送についても便宜を図ってもらえたのも、仕事を通じて培うことができた繋がりのお陰なのかなとも思う。
常日頃から、施設スタッフとの意見交換も積極的に行っていたからか、母の旅行については、感謝してもし尽くせないくらいの協力をして頂けた。
周りの方達のサポートがあったからこそ、母を里帰りに連れて行けたんだなと、やっと思い出としてぽつぽつ考えられるようになってきたのかもしれない。
本当にぎりぎりの決断だったんだなぁ。
あれが限界のタイミングだったんだね。
なんとなく、母の写真の前に花を飾ってみた。
駆け足だったけど、帰れて良かったね、おかあさん。