急に思い出した、お人好しもほどほどにしろよって話

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ずいぶん昔、10年近くお付き合いしていたママ友ってのがおりました。

子供の年齢が近いのも、配偶者の家族と同居という境遇も似ていて、仲良くしていたかな。

子供達も幼稚園も同じところへ行っていたりして、まぁ彼女のおかげで?交友範囲は広がったのかもしれない。

ママ友ってのも、初めて知ったし。

彼女が夫の不倫発覚をきっかけに離婚し、シングルマザーになった時。かなり一生懸命に出来ることをして助けていたつもり。引っ越しの手伝いは当たり前、仕事を始めた彼女の帰宅が遅くなる時には、子供達を預かったりもした。困った時にはお互い様だと考えていたし、見返りを期待などしていなかった。

勤め始めて半年が経つ頃には、時々出張する事も出てきた(と、彼女に聞いていた)。週末などに出張が重なる時には、子供達を連れて実家へ行くついでに、彼女の子供達も一緒に預かることもあったが、良い子ちゃんはなにも疑ったりしなかった。

ポケベル

ある週末。いつもの様に子供達を連れて実家へ出かけた時、彼女の子供の一人がぜんそくの発作を起こした。当時は連絡と言ってもポケットベルを使うしか方法がない。彼女の実家は良い子ちゃんの実家から車で1時間位の距離にあった。彼女と連絡がつかないので、実家に連れて行ってみようと考え、出発したが先方は留守。実家そばの医院がかかりつけ医と知り、ぜんそくの発作は抑えることが出来た。相変わらず彼女と連絡はつかない。子供達を連れ、彼女のアパートに戻ると、ちょうど同時くらいに着いた車から彼女がおりてきた。「送ってもらって助かった」と言う彼女の服装は仕事モードとはかけ離れていて、出張帰りなどとは考えられないものだった。それでも、疑うことが出来ない良い子ちゃん。。。

夫の不倫が原因で離婚してシングルマザーで頑張っている彼女が、不倫に走るとは思わなかった。子供第一に考えているはずの彼女が、子供を友人に預けて肉欲に耽っている事等、想像すらしなかった。都合良く利用されていたなんて、、、、全く知らなかった。

この一件で、なんか変だなとぼんやり思ったくらい。馬鹿でした。

それから3ヶ月も経たない間に、次々と彼女を信じ切ることが出来ない事件が起こり、一切の関係を絶つことになった。

当時、良い子ちゃんは夫の家族会員としてゴールドカードを持たされていた。夫の指示で買い物をする際にしか使わないものだったので、紛失したことに10日くらい気づかなかった。お使いで買い物に行った時、やっと紛失に気づき、すぐに紛失届を出しカードを停止させたが、既に50万近く使われた後だった。

カード会社からサインされた伝票のコピーが届き、内容を確認した時に「彼女が詐欺を働いたんだ」と思った。

量販店で購入された家電商品、百貨店のショップで購入された服、靴、アクセサリー。購入したのは女性で、情報が告げる人物像は彼女だった。

家電商品も服も靴もアクセサリーも。全部良い子ちゃんの好みでもないしサイズも合わない。買うはずもないものばかりなので、詐欺事件として処理された。多分気づいたのは良い子ちゃんだけだろう。

筆跡は良く似ている。議事録を作ったりした時に笑いあったものだった。「おかしくなるくらい字が似てるよねー」って。サインの偽造なんてばれないくらいのレベルだ。

もちろん証拠はない。現在の様に防犯カメラなど設置されていない時代のことだ。しかし、カード詐欺にあったことは一言も彼女に伝えていないのに、あの頃を境に良い子ちゃんは彼女の部屋に入ることはなかったのだ。言いがかりとも言える様な事を一方的に伝えられて絶縁されたのも、彼女が犯人だと思えば全て合点がいく。

『どうして人のものを欲しがるんだろう、悲しくなる』と、不倫に走る友人に意見したところ逆ギレされて傷ついた娘を慰めようとして、やけにリアルに思い出した過去の出来事。

『お人好しにもホドがある』と笑われて、本当にその通りと思ったは、四半世紀くらい前のことだ。

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