ヘルパーを辞めることになった頃の話

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非公開の日記から

当時はホームヘルパーとしての仕事と、障害者ホームの支援員としての仕事をやっておりました。この年の1月に、作業所のお仕事を一方的にクビになりました。その時のことは以前の投稿にございますわね。

そんな中で残りのお仕事は一生懸命に続けていましたが、とうとうというか、やっとというか、辞めるきっかけになった出来事を綴った日記であります。

はっぱラインはっぱライン

事の発端は9月15日。夜勤の為にケアホームに行き、事務所にある連絡ノートやファイルを確認している時に、デスクに置かれた一枚の殴り書きが目にとまった。
「M、XX(良い子ちゃん)両名、もっと勉強しなさい!」
H会長:理事長の字だった。
あたしは、在宅支援をしている(株)HF協会というところでヘルパーを、NPO HFセンターというところで障害者の支援員の仕事をしている。両方とも代表者は同一人物。組織によって呼称が変わるだけでややこしい。

ケアホームはNPOの管轄なので、H女史の呼称は「理事長」となる。だけど、本人も周りもあまり気にしていないかな。あたしは気にして使い分けているけど。

で、「もっと勉強しなさい」って何のことなのかな?と訝りながら2階へ着替えに行き、夕食の準備の為1階に降りてきたら、和室にいたH女史に呼ばれたのだ。

H女史の手元には「CCCちゃんママノート」と呼んでいる、お母様とケアホームとの連絡に使っているノートがある。あたしが記入したページを開き、CCCママが返事を書き込んでいるところを指先でトントン叩きながら「どーしてあなたはこういう勝手なことしか書けないの!」と一発目。

入居者のCCCちゃんは、あたしと同じ歳の巨漢。「お母さんが買ってくれたの」という衣類(下着を含む)が大好きで、それ以外は身につけない。同じ物を繰り返し着用するので、痛みが激しく、サイズが合っていないのもあり裂けたり破れたり。1週おき位にせっせとあたしが繕っている状態。

針と糸

彼女がお気に入りで、この夏中着用していたカーゴパンツ(ユニクロ製)のもも部分が裂けた。
繕おうにもあて布もないし、生地が弱っているので糸も係らない。針も糸も太いから生地の目を拾うことも出来なくて手の施しようがない。普通に購入しようにもサイズがないので、同じメーカーの同じ系統の物なら手配出来るのじゃないかと思い、ママノートに書いた。「ユニクロのメンズXLだったら、サイズも大丈夫だと思われますが」と。

「こちらのお母様は、ブティックや専門店でしかお買い物をなさらない方なんですよ。それを、なんであなたがユニクロで買ってこいなんて指図するんですか!差し出がましいにも程がある!!」ですって。さらに「下着に継ぎが当たっていようと、見た目がボロボロであろうと、お母様が愛情込めて見繕ってCCCさんに渡しているモノを、勝手に恥ずかしいと思って、新しいバーゲン品を買ってきて与えていい気になるって、どういうつもりなの!」と続く。

ショーツ類もボロボロな物が多い彼女。通っている作業所で「粗相をした時の為に、着替えを一式お持たせ下さい」と連絡が来ていたけど、絶対数が足りないのと、ボロボロのものが殆どの為、持たせてあげられない。本人も「これ履いてるときに救急車で運ばれることになんてなったらあたし恥ずかしい」と気にしてる。

出掛けた先で、3Lのショーツ2枚組480円というのを見つけた。すぐに事務所に電話して、現在施設責任者をしているS子さんに報告。「買ってきて頂戴!よかったわ見つかって、ありがとう」早速購入して、少しでも早いほうが良いと考え、ヘルパーの仕事の合間を縫って事務所へ行きS子さんに渡した。

次の仕事の時、「これXXさんが見つけてくれたショーツ、ぴったり!ありがとう!!」と喜ぶCCCちゃんを見てあたしも嬉しかった。S子さんにも「ありがとう、又お願いね」と言われて、丸く収まったと思っていたら、違った。

彼女の着用する物は勝手に購入してはいけないのだそうだ。購入が必要な場合は、理事長かSGN女史(出たーー!)が、お母様にお伺いを立ててご購入頂くようお願いすることになっているのだ(初めて聞いた!!)「S子、使い物にならない頼りない、アレはダメ!それが判ってて、その人に指示を仰いで。得意げに買って来るなんて、あなたはずるがしこくて腹黒い人だ」そうな。

「大体、一年もかかってあなたは障害者支援が全く判っていない。自分の思いこみで、相手を見下して仕事をしている。こっちの指導も聞き入れないし、全く態度が改まらない。T中、M、XX。酷い3人!中でもあなたが一番酷い!あなたには辞めて貰います」と言われたっすよ。

んーーーー。ここの会社は「辞めて貰います」と言われて辞表を出したら終わりってのは先輩から聞いていたの。だから、絶対に自分からは辞めまいと思っていたんだけどね。辞表を出さない限り辞めさせられることはない。ただもの凄い苛めにあうけど(笑)

肩関節周囲炎が限界に近い状態だし、こんなに言われて続ける意義があるのか?と悩んだわ。

仕事を辞めたら、早速収入がなくなるし。ヘルパーは出来ないけど、肩の痛みも内勤なら支障はない。仕事探さなくちゃと思って18日の新聞に挟まっていた求人広告を眺めていたら「土日祝日お休み、ワードエクセルが使えるかた、長くお仕事出来るかた」と言う小さな広告が目に入ったの。

早速電話したけど、当然日曜日だから繋がらない。
火曜日の朝電話を掛けて、木曜日の13時からの面接約束を取り付けた。ダメでもともと、ともかく動かなくちゃ!

履歴書は準備完了。そのままケアホームの夜勤に入る用意をして、面接に出た。
ああ~~~~!なんて素晴らしい手応え!!これでダメだったらちょーー凹む!と思いながら面接会場を後にしようとした。「結果は週明けに封書で・・・お電話になるかもしれませんが出来るだけ早くお知らせします」と声が掛かる。振り返って「是非、良いお返事をいただきたいと思っています、お待ちしています、ありがとうございました」と深々とお辞儀をした。

しかし、週明けどころか。ケアホームに向かう途中に携帯に着信。即採用になってしまった。さて、どうやって辞めるかな。なんて言って辞めるかな。ここが頑張りどころだぞ。

続く。

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