ヘルパーの研修を受けていた頃、会社の代表が行う講義を受けた。
この会社はヘルパーの養成も行い、養成後の仕事の世話(自分のところで働かせるヘルパーを養成していたわけだけど)もしてくれて、福祉用具のレンタルや作業所の運営もしていた。
会社の代表は、かなりずけずけとものを言うおばぁちゃんだけど、福祉や介護について掲げる高い理想とそこへ至る実践を、熱く熱く語っていた。講義のサポートに入っていたのは、実際にそこの会社で働いている現役のヘルパーや介護福祉士。彼女たちも、代表の理想の実践に関わることの出来るやり甲斐について、こちらも熱く語っていた。・・・んで、ころりとだまされた良い子ちゃん。
研修の最後の方で行われる、実技訓練の前半を終えたところで、代表にお話をしてみた。
「この研修で得たものを役立てたいと考えています。認定を受ける前でもお仕事させて頂けますか」と。
すぐに「面接の為に○○へ××時に行けますか」と事務所から伝えられた。
あっけないほどの面接の後、2日後から作業所の支援員として&ケアホームの夜勤スタッフとしての仕事が始まった。両方とも週に一日。火曜日の夜勤の後、出勤する?ケアホームの利用者と一緒に作業所へ行き、そのまま夕方まで支援員として勤務するのだ。
9月から始まった支援員の仕事。
あっけなく始まったが、半年ほど続いた後で本当にあっけなく終わりを告げた。当時の覚え書きを読み返してみたら、ふつふつと怒りがこみ上げてきたりして。
所詮、代表の語る理想は、絵に描いた餅だったのね。お餅を担いで踊らされた良い子ちゃん。おめでたいよなーー(笑)