忘れ得ない言葉

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sa弟の嫁は酒を飲むとかなりの確率で酔っぱらう。

始末の悪いことに、酔っているときの言動は一切覚えていないという最低さ。

だまし討ちに遭ったがごとく子供達をぶんどられて独り身でいた頃、一人息子を生み猫っ可愛がりで育てている最中の彼女は、酔ってわたしに言いやがりました。

「子供を手放して離婚するなんてあり得ない!本当に愛情を持った母親なら子供を捨てるなんて出来るはずがない。子供を捨てた時に人間としての義務も権利も放棄したんだね」と。

手放したんじゃない!精神的にも体力的にも追い込まれたあげくの離婚だったんだぞ!子供達は奪い取られたんだからね!子供達との約束さえなければ、どんな手を使ってでも取り戻す為の行動だって厭わなかったんだから!

なぁんて、いくら言ったところで彼女の耳には届きません。言っても「でも何もしなかったんだから捨てたには変わりない」と言いきられる。

こいつどんな顔して起きてくるのだろう?と、次の日の朝キッチンに入っていくと、さわやかに朝ご飯の用意をしているヤツがいる。「昨夜の後片付けありがとうございました」と普段通りの表情。反対にこっちの方がどぎまぎしちゃったりして。

母にこそっと聞いてみた「なんか昨夜ひどいこと言われたけど、全然覚えてないみたい」すると母はにやりと笑って「凄い事言うんだよね、あんたもやられた?こっちも面と向かってかなり意見されてるけど全然覚えてないのよねぇ、なんともはや」だと。

あれから二十年くらい経つのかな。先日弟に聞いてみたら「この頃は多少覚えている様だ」とのこと。「多少なの?」「うん、言ってやった!って事はかすかに覚えているみたい」って。それってさぁ、それこそ人としてどうなのよね。

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