録画して貯めてみているグレーテルのかまどという番組がある。
ヘンゼルとグレーテルの末裔が語るという設定で、色々なお菓子を案内してくれるのだ。
先日見た番組で「あしながおじさんのレモンゼリー」というのをやっていた。
夢多き少女時代、片っ端から読みあさった本の中に「あしながおじさん」もあったっけ。
主人公はジルーシャ・アボット。ロマンスに落ちる相手はジャービス・ペンドルトン氏。ほらちゃんと覚えてる(笑)
久しぶりに読みたくなって、電子書籍で探してみた。
昔読んで、大人になって文庫本で読んで、今はタブレットで電子化されているあしながおじさん。
媒体は変わっても、内容が変わるわけではない。
子供の頃の感想と大人になってからの感想と還暦間際になってからの感想と。同じ内容なのにその時々で違う感想になっているのが楽しい。
最初に読んだ時、文章が頭の中に作り上げるイメージというのがあった。その内容はあまり変わっていない様だ。もちろん、年齢を重ねるごとに、イメージの内容は豊かになるのは当たり前だが、基本的な部分は変わりがないというか。
最後の章。結末は知っているはずなのに、涙が溢れてきた。
窓に向かったカウンターで、食後に読んでいたから。涙ぐんでいたのは誰にも見られていなかったはず。
ああ。レモンゼリー、食べたくなって来ちゃったよ。