バス通りから、自宅へ向かう途中。
いきなり右手の木立の中から『カナカナカナカナ・・・』という、ヒグラシの声が聞こえた。
ヒグラシとは蝉の一種である。夏の終わりに鳴くというイメージが強いため、驚いた。
良い子ちゃんのすぐ前を歩いていた、年配のご婦人も、歩みをゆっくりにして首をかしげている。
「いま、ヒグラシ鳴いてましたよね?」と思わず声を掛ける良い子ちゃんに「あなたにも聞こえた?あれはヒグラシでしたよね」と答えて下さった。
二人が聞いたのだから、空耳では無かろう。
しかし、まだ梅雨は明けていない。
連日の猛暑で、すっかり梅雨が明けた様な気がするが、たしかまだ梅雨明け宣言はなされていないはず。
ヒグラシは秋の季語だから。あの声を聞くと『秋になるんだなぁ』という気がするのだが、一番先に聞いたのがヒグラシというのは、何ともおかしな気分になってしまう。
ウィキペディア大先生にお伺いを立ててみたところ、ヒグラシって6月頃から鳴き始めることもあるのだとか。
へーーーーー! 知らなかった。
アブラゼミがジージー煩く鳴き出したら、梅雨が明けたんだなぁと思った物だが、ヒグラシって一番先に鳴き出すこともあるんだって。
世の中ってまだまだ知らないことが多いのだなぁ。