多分器用なんだと思う。たいていのことはそこそここなしている。
出来ないことを出来るとは言わないが、出来ることはちゃんと出来ると申告している。まさかそれが駄目だなんて思わなかった。
本当に出来る人は出来ると主張などしないのだそうだ。
周りが出来ることを認めるのが本当に出来ると言うことだとか。
職務経歴書なんて、自分自身を売り込むものだもの。
出来ることを出来ると申告せずに仕事を求めるなんて出来ないぞ。と言ってもその考えが間違っていると言われた日にゃ。
はいはいと素直に従っていたけれど、無理!と思ったよ。
幼い頃から憧れだった親戚のおねーさま。良い子ちゃんが年を重ねるのと同じく、彼女も年を重ねる。いつの間にか70才を越えられました。
今は地域の為、自分たちの食を守る為に、色々な活動を精力的に行っております。
関東に居を移してからは、同じ関東圏にあるおねーさまに乞われるまま、食育活動の一環のお手伝いやイベントのお手伝い、ワークショップの講師にとはせ参じて参りました。その都度、出来ることは出来る、出来ないことは出来ないときちんと伝えています。でも、出来ないことは出来る様になりたいとも考え、調べたり学んだりして自分の物にもしてきましたし、出来る様になったことについて、ワークショップやイベントのお手伝いの時などの機会を利用して、周りにもお伝えできる様に心がけてきました。
が、出来るだけおねーさまのお手伝いをしたいと思っていても、無理なことも出てきます。
良い子ちゃんの生活スタイルを変えねば無理な、新たにプランニングする活動への参加を打診されまして、今の状況では参加が不可能な旨言ったところ
「あなたは『出来る』という言葉を使いすぎる。私のお手伝いをしてくれている人たちも、あなたが『なんでも出来る』とは思っていても、教えて貰っている気分が良くないと言っているし、その通りだと思うわ」
とお説教されたのでありました。それに続く言葉が冒頭のお話。
職を求めて色々苦労も致しました。殆ど書いたこともなかった職務経歴書なども作ったり、ハローワークで履歴書の書き方も教えて貰いましたよ。自分を売り込むことの必要性も教わりました。『出来ることを出来ると主張することは決して恥ずべき事ではありません』と、出来ることを素直に認めなかった良い子ちゃんは叱咤されたくらいでした。
考え方180度転換!!! 主張するもんねーーー!
それからは、何が出来るのかを考え、求められていることが出来なければ出来る様になろうを目指して努力してきたんですよ。
それが「あなたの最大の欠点は出来ることを主張する事よ」と憧れのおねーさまに言われたショックたるや。
あれから1年以上経ちます。普通の親戚のつもりでのおつきあいに変えました。ショックが収まった頃、母にこんな事があったと伝えると大笑いされましたわ。
「あの子、気に入らないと相手にとことん説教するところあるのよ、こてんぱんにされちゃったのね、あら可哀想に、ぎゃはは」ですと。「K子ちゃんの思い通りの返事しなかったんじゃないの?」と聞かれ「あの話断った」と言ったら、大爆笑。
そうなんだ。良い子ちゃんの憧れのおねーさまは、本当は困ったちゃんだったんだ。薄っぺらい憧れだと思われたのね、きっと。