夫がどよーーーんとした表情をしている。
義姉からメールで「リビングの蛍光灯を換えて欲しい」と言ってきたそうだ。一週間の疲れがどっと出たらしい。昨年も、キッチンの蛍光灯が点滅していると言うので、母の見舞いに行ったついでに、近所の量販店に行き蛍光灯と点灯管もセットで購入し、交換したのだった。スペアもちゃんと準備しておいたという念の入れよう。まぁ、私が指摘してスペアの用意をしたのだが。
何を考えて、片道2時間かけねばこられない弟夫婦を蛍光灯の交換に呼びつけるのか?その神経は理解できない。と言っても、何も返答しないわけにも行かず自力で何とか出来ないのかという意味のメールを送ったらしい。そのメールの文面を作るのに2時間かかっていたけれど(笑)
いつもは、メールを送っても返事など忘れた頃にしか送ってこないヤツが、速攻で返信をよこした。
「どうやって外すか判らないから頼んだのに。何を買ってきたらいいかも判らないし、一人で出来ないし届かないし、もういいです。暗いの我慢します」と逆ギレしている。
椅子にのれば天井には届く。納戸には脚立も入っている。彼女は私より20センチは背が高い。脚立に乗れば私でも蛍光灯に手が届くのだから、彼女が届かないってはずはない。
外し方は蛍光灯のカバーについている。カバーを外せばどんな蛍光灯がついているのか見れば判る。一人で出来ないのなら、電球を購入した店で取り付けを頼めばして貰える。そんな基本的なことを「弟を呼びつける」で済ますしか出来ない初老の行かず後家。
「あなたや私が何でもしてやったから、自分で何とかしようと思わない人になっちゃったのかも。このままじゃ彼女が可哀想よ」なぁんて私が言っちゃったから。
このどよーーんとした表情は当分晴れそうにないな。困ったもんだ。