帰宅して食事が終わった頃、電話が掛かってきた。
かなり前に、両親が自宅に取り付けた太陽光発電のローン代の件だ。
9月に全額の弁済が終わる予定なのだが、前回の振り込みよりかなり時間が経っているので、一部だけでもいいので、入金して貰えないだろうかという内容である。
父が亡くなったどさくさで、月々支払われていた口座を解約したためトラブルになっている。
100万円からの金額が負債になってしまったのだ。
両親に拝み倒されて、良い子ちゃんが契約者になっていたのだ。
そのせいで本人が知らないところで、いつの間にか債務者になっていたのだ。
おかげさまで、訳もわからないのに、いきなり利用クレジットカードの限度額が引き下げられた。
更新カードの発行見合わせという憂き目にもあっている。
一万円でも構わないので・・・・と担当者に言われ「母には伝えます」と言って電話を切った。
早速母に電話。
状況を説明すると、いきなり「何でそんな話になるの、払わないとは言っていないでしょ!どうして信用できないのよ」と、半分切れかけである。
「9月のはじめになると言ってるのに、なんで今、一万円とか二万円とかっておかしいでしょ!」と文句を言ってくる。
あのね、こちらに文句を言われたところで、それは筋違いという物でしょ!
最初に良い子ちゃんを契約者に仕立てたところから、一切金融会社との交渉から逃げて、全てこちらに振っておきながら、状況説明をしている相手に噛み付くなんて、おかしいのはそっちだから!
と、ここ数年の怒りが、いきなりぼんっ!と破裂した。
「判った。定期でも何でも解約して、もう全部精算する。契約者に仕立て上げられたのは、馬鹿なあたしだから。馬鹿は馬鹿で尻ぬぐいするので良いでしょ!もう嫌だから。もうたくさんっ!これで全部おしまいにする。一切関係無しにさせて貰うっ!」
一気に言い切った。
母も戦闘モード突入「そんな事言ってないでしょ!良いわよ、明日にでも支払ってくるから、それで良いんでしょ。なによいったいっ!」と言ったきり、電話は切れた。
払えるんだったら、サッサと払えよっ!
9月に支払えると言っている根拠は、良い子ちゃんが実家に残してきている道具を売却して得るお金だというの忘れているのだろうがっ!
実家に残している物で何とかなるのなら、処分は任せるとは言ってある。
あれ、買ったのは良い子ちゃんだからね。良い子ちゃんの物なんだからね。
忘れているんだから、もうどうでも良いけど。
まぁ、入金がなければ担当者から何か言ってくるだろう。
言ってきたら、直接交渉をお願いして、良い子ちゃんは一抜けた!を決めようと思う。