出勤途中で、早朝からわらわらと作業中の人が集っているのを見た。
大きく育った街路樹に足場を組んで、おっさん達が集っているのだ。
なんか、集団で樹木へ暴行を加えているように見える。
そばまで寄った時に、初めて『イルミネーションの取り付け』がされているのを知った。
小さなLEDライトがびっしりと取り付けられているのだ。
一昔前のデコレーションと違い、LEDは発熱も少なく負担は軽くなったらしい。
しかし、体中に。手の指先に至るまでという感じにワイヤーでがんじがらめにされている樹木を見るのはとても辛い。
生の木にデコレーションされているのをみて『わーー綺麗!』なんて
良い子ちゃんは絶対に思えないのだ。
朝にみると、なんとも寒々しいというか。
この木は、植樹されて1年くらい様子を見たけれど
結局根付かなくて、撤去後に新しく植樹された子でありました。
根付いたね、よかったね♪ と、毎朝声を掛けていたのだけれど。
いきなり、LEDが巻き付けられていて絶句!!!!
いくら負担が軽いからと言って、来年の3月くらいまではコードが巻き付けられたままになるのだよ。
ゴールドのライティングがされる通りと、ブルーのライティングがされる通りと。
この子はブルーのライティングがされるのだな。
日が落ちて、ブルーに輝く木立は一見美しく見えるけれど
通勤で朝に見る木立は痛々しくて、悲しくなる。
もう毎年毎年、何年になるのかな。
通りがリニューアルされてだから、まだ2年目か3年目だったかだけれど。
工事中の通り以外だって、違う通りはライティングされていたのだからね。
どこかは必ず木々が暴行を受けていたのだ。
良い子ちゃんが、木々にごめんなさいって言ったってなんの助けにもならないのだろうけれど。
毎朝、来年の春まで。ずーーっと「ごめんね」って言わずにはいられないんだな。
と思う。
へそ曲がりなのだろうか?