宿題は自分でしない

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一回目に若奥さんをしていた頃の話。

息子が幼稚園で作った塑像(粘土で作った象さんだった)が、自治体のイベントで特賞を頂いたことがあった。作品は他の入選者のものと一緒に一定期間展示されることになった。まぁ、当たり前のことだよね。

良い子ちゃんは普通に育ってきた中で、楽しく描いたポスター等の作品がなんちゃら知事賞とか文部大臣賞とか頂くことがあったので、息子の作品が自治体のイベントで入賞するのは特別なこととは思っていなかった。

が、しかし。  嫁ぎ先のお家では違ったのだ。

まず、子供が自ら作った或いは描いた作品というのが存在しない家だったのだ。うっそーー!と思うが、そんな家があったのね!だから、幼稚園での作成であっても、あの家に所属する子供が作った作品が入賞するとか、まして特賞を頂くなんてあり得ないことだったのだ。

「うちの子にはあり得ない、天才や!誰に似たんやろ?それにしても偉いこっちゃ」って。あのね、それは産んだ良い子ちゃんに対して失礼じゃないの?そもそも、不出来な方に似ないでラッキーと思って欲しいわ!って感じだけど、誰も『我が身内にはあり得ない事』に舞い上がってしまっているのには閉口した。

舞い上がっている連中の話を総合するに、工作や宿題の作品は、子供達には作らせないのがあの家のやり方だったらしい。婿養子に入った義父の長兄は美術工芸のプロであったので、弟子の練習として弟の子供達の宿題を作らせていたそうな。

でも、そこはいくら細工したところでプロはプロ。提出しても誰か他の人が作ったとばれてしまったらしいが、ごまかせる様に作らなかったと言って弟子が叱られたって。とくとくと話す連中に心底呆れてしまったけれど、おくびにも出さなかった。

いつもついて回る『うちの子にしては上出来や』は、なんかとても嫌な感じに聞こえて仕方なかった。夏休みや冬休みの宿題って、自分でするものだと思っていたけれど。親が手伝うって漫画やドラマのことだと思っていたけれど。それが当たり前の家に縁づくなんて思っていなかったから、ほんとビックリ。

子供に自分自身で夏休みの宿題をさせていたら『虐待だ!』と言われたのには・・・・・。 え?本当にあれは虐待だったの? 未だに判らない良い子ちゃんであります。

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