夜勤をしていた時のこと

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知的障害、精神障害を持った人たちの生活支援をする施設がある。ケアハウスとかグループハウスとかグループホームとかいう名称のことが多い。

そのケアハウスで週に一度の夜勤を一年数ヶ月受け持っていた。最初火曜日の夜勤だったのが木曜日に変更になり、そのままずっと辞めるまで木曜日だった。

仕事の内容は、夕方5時までにケアホームに行く。作業所などから帰宅するのを受け入れ、必要に応じて通院・食事・入浴・就寝のケアを行う。夜間は見守りを行いつつ5時前に起床し、弁当を作りつつ朝食の準備、起床の声かけ、出かける準備の補助、出かけるのを見送り掃除をして引継ぎまでが担当になる。

良い子ちゃんが勤務していたケアハウスでは、1階には男性・2階には女性が入居しており、支援員はそれぞれのフロア一人ずつ。

夕食は調理と買い物を担当する支援員(我々のことをそう言う)は別にいる。洗濯物を畳み、日勤との引継ぎを済ませる頃、次々と入居者達が帰宅する。話を聞きながら着替えを手伝ったりしている内に食事の時間になる。夜勤の支援員はできあがった料理の盛りつけも行う。

普通は淡々と時間は過ぎていくのだが、精神的に不安定な入居者もいる訳で。と言うかそっちの方が多いのだな、入居者の割合は。当然、毎回何らかのトラブルが続出するのだ。

怖いと思ったことは殆どなかったのだが、数回とても怖い夜を過ごしたことがある。男性のフロアを受け持った日、泊まりの部屋は簡易ベッドが入っている事務所。ところが鍵が壊れていたのだ。不安定な入居者が壊したままで、翌日修理される事になっていた。とは、鍵が壊れていることを報告した時に聞かされたこと。もうすでに20時を過ぎていた。

危ないからと、キッチンの刃物はすべてデスクの鍵の掛かる引き出しに仕舞い込まれた状況で鍵の掛からない部屋で一晩過ごすのだ。これは恐怖以外の何ものでもないだろう!

有事の時には、入居者の安全が最優先。それは判っているけれど、じゃ支援員の安全は誰が保証するのだ?そもそも、何かあっても労災にも認定して貰えないのだから。

そんな夜勤明けの帰宅時に乗ったバスの車中で、鞄をぶつけられ左腕を強打した。夜勤明けの疲れで居眠りをしている時だったので、誰がぶつけたのか判らなかった。帰宅してから確認すると紫色に腫れ上がっており、事務所に報告したが、良い子ちゃんの不注意で片付けられてしまった。

この強打の時に腱を痛めてしまった様で、それがきっかけで肩関節炎(50肩ってやつですか)に移行した。湿布やマッサージをしたり、鎮痛剤を処方して貰ったり、果てはブロック注射を打ちつつ痛みを誤魔化しているうちに悪化(石灰化)しついにドクターストップ。

その頃には、食事をのせたお盆を持つのが困難になっていたし、身体介助でも思う様に左手が動かせなくなっていた。何かあっても誰かの介助をするどころか、自分自身に介助が必要な状態になっていたのである。

ヘルパーもケアハウスの仕事も辞める羽目に陥ったのだが、辞める時に上司に罵倒された話はあまりにも面白すぎるので、また次の機会に。

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