よくわからないスキルチェックと筆記試験が終わり、「結果は電話でお知らせします」と言われ、担当者の名刺をもらった。
その名刺には派遣会社○○とある。
「あの、私はここで何の仕事をするのでしょう?事務助手の募集と聞いていますが」と聞くと「紹介派遣のお仕事を仲介しております。正式な登録については追ってお知らせします」と言われる。
訳がわからないまま帰宅し、2日後に電話があった。
「8月31日から出勤できますか」だと。コーディネーターに付き添われ、お役所の外郭団体に行き、そのまま面談後9月1日からの仕事が始まった。その時に紹介派遣だと聞かされ、またまた初めての単語に頭の中が?でいっぱいになった。
8月31日に1日だけ一緒に仕事(あれは引継ぎだったようだ)した彼女の後任として、派遣されたらしい。即戦力になる人材の手配をお願いしていたと言われ、いきなり入力の作業を渡された。なんとか仕上げて渡したが、一通り説明を受けただけで登録を済ませ、入力出力を一人で出来たことは、先方にとっては驚きだったらしい。
「なんで派遣登録なんてしたの?」と聞かれて、初めて自分が派遣登録したのだと知った。
出来ないことを出来るとは言わない。出来ることは出来ると言うぞ。私はそうだ。しかし、出来ないことを出来るというのが派遣ではよくあることらしい。だから、このスキルが必要だと言ってコーディネートしてもらった人材が、現場で使えるかどうかは一種の賭に近いのだとも聞かされた。
はーん。だから「派遣登録なんてしたの?」という言葉になるのね。
やはり、おめでたい世間知らずであった。