10年以上前に購入したヘンケルのシェフナイフをメンテナンスに出した。
包丁やナイフのケアは結構マメに行う方だと思うのだが、簡易版のシャープナーだと切れ味に満足できなくて、砥石でせっせと研いでいたのに、一生懸命やるあまりに指の関節を痛めてしまった。だめじゃん!
仕方なしに、購入した百貨店の売り場に相談したら、購入したのは上方の百貨店だったけれどお江戸の店でもちゃんとやってくれるのだそうだ。よかったよかった。
んで、ふだん使いのシェフナイフがいない間、セラミックのナイフを使っていたのだが、油断して『あ、これ危ないかも』と思ったのに、スパッとレタスの芯とともに左手親指の皮をそぎきってしまったのだ。
ほんとに皮一枚って感じで繋がっている削ぎ切った指の腹を押さえて『指切ったっ!』と夫に声をかけた。帰宅したばかりの彼が怪訝な顔をしてキッチンにやってきて、状況を確認したとたんに顔色が変わる。
自慢じゃないが絆創膏類は沢山保持している。しかし、それは自分で使うのが前提。誰かに張って貰うつもりで準備していないので、『それを使って』とか言っても夫には通じない。そうでなくても傷口を押さえている右手が使えない良い子ちゃんは、夫に任せないとどうにもならないのだ。試しに押さえている右手を外してみたら、おもしろいくらい血が噴き出すのだ。
焦る夫は絆創膏の粘着面を触ってしまったから、せっかく貼ってくれても血液を拭き取った指に密着しなくなってしまっている。高機能パッチを貼り損ない、フィルム状のものを2回貼り損ない、やっと皮膚を密着させることに成功。暫くティッシュで押さえていたが出血も止まったので圧迫を兼ねて普通のガーゼ付き絆創膏をきつめに貼り付けて様子を見ている。
お風呂は止めといた方が良いかしら?と声をかけたら、さっと入って絆創膏を貼り直した方が良いんじゃないかなと言う。まぁそうね。貼り直しですったもんだあるかもしれないけれど、心配で不機嫌そうな顔になるのを見るよりはマシかなとか思う。
かなり分かり易くはなったけれど、やっぱり夫は何を考えているのかよくわからない人である。彼自身は『何も考えていないよ』と言うけれどね。心配しているのか、不機嫌なのか判らないから「あぁあ、また不機嫌にさせちゃった」と言ったら「不機嫌なんじゃないよ、心配してるだけ」と言われちゃった。
あら、そうなのね。それは失礼。