良い子ちゃんはコールセンターで働いている。
こちらから問い合わせる仕事もあるけれど、
メインはやはり、お客様の問い合わせに応えるということ。
入ってくる電話に対応するわけだが、それこそお客様は千差万別、自由自在にいろんな事を言ってくる。
中には、出た途端に怒鳴り始め、結局最後まで怒鳴り続けて、電話機をたたきつけるように切るという方もいらっしゃる。
また、ご自身の主張を喋り続けて、相手が誰かも確かめず判っているものとして一方的に会話を完結させる方もおいでだ。
怒鳴り続けたり、ただひたすらご自身の主張のみを延々とお話になる方には
途中で口を挟まず、話が途切れるのを待って語りかけることになる。
話が途切れて語りかけても、怒声で切り返されたり、反論で更にヒートアップされることもある。
多分、電話機の設定が2コールで留守電に切り替わるようになっている方から入電があった。
「5回以上呼び出しを鳴らせと言っているのに、どうして2回しか鳴らさないんだ!何回も何回も掛かってきても出られないだろう、いい加減にしろ!やり方を教えろと言っているのに何時になったら教えてくれるんだ!」と言うことを繰り返し繰り返し怒鳴り続け、最後には「もう解約するからな!おまえの所の電話なんか使わないからな!」とひときわ大きな声で怒鳴って電話が切れた。
ごめんなさい。
担当は、操作方法を告げるために電話しているのだと思う。
でも、2回で留守電に切り替わる設定の所へは5回以上の呼び出しは不可能であると、良い子ちゃんなら判る。
その人には判らないんだろうなぁ。
申し訳ありません。
解約して下さっても、買い換えて下さっても構わない。
どうぞそうなさって下さい。としか言えないね・・・言う余裕無かったけど。
「必要書類は何時届くんだ、速達で送ってくれているのだろうな?どうなっているんだ!」というのも入って来た。
肝心の確認のための情報を教えてくれないから、記録を調べることも出来ない。
「そっちで判っているはず、電話掛ける度に相手が変わるから覚えてなどいられない、どうしてちゃんと連絡してこないんだ!」と喚く。
「手続きがどうなっているのか確認が出来ないから、毎日あちこちに走り回っている、どうしてくれる!なんでちゃんと連絡をしてくれないんだ!入院を控えて急いでいるのに何でこんな事をさせるんだ!」と言う内容を、繰り返し繰り返しわめき続ける。
話の内容からして、明らかに問い合わせ先を間違えている。
が、一言も口を挟めないのだ
30分ほど相手をして、やっとわめき声が途切れたので「担当窓口が異なっているようです」と言った途端「何故もっと早くにそれを教えてくれないんだ!無駄な時間を使わせた!どいつもこいつも人を馬鹿にして!そんな態度だから役にも立たないそんなくだらない仕事しかできないんだ、恥ずかしいとも思っていないんだろう!」と罵倒された。
ほっといて(笑)あなたにこの仕事がくだらないと罵倒される覚えなど無いから。
何処までヒートアップするんだろう?と思って、おっしゃるお話を傾聴させて頂いた。
それから10分くらい娘の自慢話が続いたあげく
「人を馬鹿にするくだらない仕事にしがみついているヤツに聞かせるだけ無駄だから切る!」と、突然電話は切られて終了。
あら、残念!もうちょっと拝聴したかったのに(笑)
若い同僚の中には、こういう入電に過剰反応する人もいる。
怒鳴られて恐怖で泣きだしてしまう人とか、罵倒されて言い返してしまう人とか。
そうでなくても、言葉遣いが乱れて、追い詰められて変なことを口走ってしまったり(爆)
まぁ、人間だからね。当たり前の反応と言ったらそうだけど。
電話では実害は被らないんだからね。
それさえきちんと抑えていれば大丈夫だと思うんだ。
怒鳴る人には疲れるまで怒鳴らせておけば、クールダウンしてくれる。
確認できないのなら、情報が判るまでは名無しの権兵衛さんあいてと開き直る。
相手のペースに乗せられたら負けなんだけどなぁ。
・・・容赦のない同僚は、良い子ちゃんに向かって一言。
「あなたは変態だから、クレームを楽しめるってだけ!」
はいはい、そうですか。
変態で申し訳ありません(笑)