若奥様をやっていた時の話。
当時、二槽式洗濯機を使っていました。作業着の洗濯もあるし、子供のオムツの洗濯もある。二槽式は結構便利に使いこなしておりました。
嫁入りに際し、同居だからあるものはありがたく使わせて頂きますというスタンスで、嫁入り道具に洗濯機はありませんでした。
嫁いで2~3年経った頃だろうか。いきなり「洗濯機を買ってやるから」と展示会への同行を強要されました。出入りの電器屋がお得意様感謝デーとかでパンフレットを持ってきていたらしい。が、そんなの知りません。だいたい自分宛でもない郵便物を確かめる趣味もないですから。
で、いきなり指定されたのが、やっとやっと実家へいけると言っていた日。自分の都合は二の次さんの次にしていたのに、また潰れるの?と正直凹んでおりました。
「全自動の洗濯機買ってやるって言ってるのに」と、行くのを渋る良い子ちゃんに迫ります。
なにも洗濯機買って欲しいなんて思っていないのに。「今の二槽式でも十分使えますし、全自動は使いこなす自信がありません」と伝えると「嫁入りに持ってこなかったものを買ってやると言うのに何が不足だ!」と怒り出す始末。
「作業着やオムツなど分けて洗うものが多いから、全自動では洗濯するのが大変です」と言ったら、同席していなかった当時の配偶者に「あの子な、洗濯せえへんって言うんやで!」と言いつけてくれました。ゴルフから帰宅した配偶者に「おまえはな、家事しか出来ることあらへんのに、洗濯を拒否するとは何様のつもりや!」と怒鳴られても何のことか判らない。
良い子ちゃんが一緒に行こうが行くまいが関係なしに、洗濯機は購入され、ある日突然洗濯機が新しいのに変わっておりました。
それからというもの、下洗いの手間が増え、家事負担が2倍以上になったと記憶しております。
出たばかりの頃の全自動洗濯機。ああ、あれは辛かったなぁ。
全自動洗濯機が当たり前になった現在でも、二槽式って結構好きです。あれは良いです。