万年筆が何本もあったから

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良い子ちゃんは筆記用具が大好きである。

中学生の頃に戴いたパーカーの万年筆は、まだ持っている。

ずいぶん愛用したけれど、使わなくなって何十年経つのだろうか。

一番最初に他所様の若奥様に収まった頃。

当時から物欲がなかった良い子ちゃんが「これ欲しい」と言ったものがモンブランの万年筆だった。

この万年筆で、友人に沢山沢山手紙を書いたっけ。

息子が3歳くらいの時に、うっかり置いていた万年筆を手に取り、思い切りダンダンと打ち付けてペン先を潰してくれた。メーカーに修理を頼んだら、新品がもう一本買えるくらいの値段だったのを覚えている。

この子はまだ手元にある。残念ながら、持っているだけで全く使ってはいないのだ。

その後も万年筆を戴く機会があったり、自分でも汎用のモノとして求めたり。

今ではすっかり手書きなどしなくなってしまっていたのだけれど、ペン立てを整理していたら、気に入って買ったはずなのに使った覚えのないモノも含め、5本も万年筆が出てきたのだ。

換えのインクカートリッジもないし。

思いついて、百貨店に入っている文房具の伊東屋寄ってみた。確か、出てきた万年筆の何本かは銀座の本店で買った覚えがあったのだ。

パイロット、プラチナ、パーカー。

メーカーは控えていったので、間違いないと思っていたのだが。

帰宅して、早速インクをセットしようとしたら、サイズが合わないのだ!

パイロットのコンパクトな万年筆。

レシートとインクを持って返品をお願いした。

サイズが合わないことを伝えると、快く返品に応じてくれたが、この万年筆に合うサイズのカートリッジは在庫がないとのこと。

担当のおねーさんは「有隣堂さんにならあるかもしれません」と言う。

あちこち廻ってへろへろだったけれど、頑張って有隣堂へ行ってみた。

おおー!見事にゲット。なんだかすごく嬉しい♪

仕事ではボールペンを使っているけれど、これから当分はこの万年筆を使ってみようかと思っている。

沢山ある便せんも、使ってやらないと勿体ないよね。

メールで済ませてしまっているけれど、たまには以前のように文をしたためるのも良いかもしれない。

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