お江戸に来てから10年近くが経つ。
食い道楽の上方から比べると、当初は寂しくなることも多々あったが
最近では、関東ならではの食材を楽しむことに執着している良い子ちゃんである。
結構あちこちで見かけるビーツ。
今年は豊作だったようで、国産(長野産とか茨城産とか)の直径15cm越えが300円前後で入手できてしまう。
見かけたら購入しているが、流石に寒くなってきたらサラダでも無かろうと、もっぱらボルシチにして食している。
最初の頃は、皮をむいて酢水で茹でて、等と本に書かれているとおりに下処理していたが。
ある日ふと気がついたのだ。
「この香りがビーツなのに!なんで茹でて消しちゃうの?」って。
それからは、下茹でなど無し!
綺麗に綺麗にたわしでこすったら、皮付きでどんどん料理してしまう。
最近はシリシリ用スライサーで鍋の上でシャカシャカスライスしてしまう。
ニンニクをスライスして、タマネギ、ビーツ、ニンジン、セロリも全部スライスしてしまうのだ。ふたも出来ないくらいこんもりとしたところで、塩糀を大さじ2杯ほどとトマトパック500gをどばどばと入れ、ローリエを載せてからふたをする。あとは中火に掛けて放っておくだけ。
沸騰してきたら、赤ワインをコップに1杯ほど入れて、更に煮る。
良い感じに煮えてきたところに、生ソーセージをブツブツ切ってぶち込み煮込む。
ソーセージに火が通ったら出来上がりである。
ソーセージの代わりに豚スジを入れたり、牛肉(牛すじの時もある)を入れることもある。
食べる時に、好みでサワークリームを落としてみたりして。
もう3回くらい作ったかな。今シーズンだけで。
週末に作ったボルシチは、リメイクを繰り返して、なんか違うモノになりつつある(笑)
今はロングウインナーとレンズ豆が投入されて、ポリッジみたいになっている。
これはこれで美味しいからいいっか。