いつもなら、そろそろお節料理の準備に取り掛かる良い子ちゃんである。
しかし、2月に母が亡くなったので喪中の我が家。
父が亡くなった数年前にはお節料理を作らなかったのだが、形式だけの喪中って何なのよ?と、とても欲求不満になってしまったのだった。
賑やかなことが大好きだった父だからと言って、通夜も皆で父の話で賑やかに過ごしたのだ。
勝手な思い込みかもしれないけれど、湿っぽく過ごしたって父は喜ばないはずだ。
なのに、喪中だからってお節料理も作らないって、おかしくないか?
誰に対しての喪中なの?気持ちの問題じゃないのか??? と思いつつも、一応は世間的な常識に従って作らなかったのだった。
さて、今年はどうするか?
結論から言うと、新年の迎えるための料理は作ることになった。
お節料理と言ったって、煮物・和え物・酢の物・焼き物等々である。
いつもやる飾り切りなどをしなければ良いだけだし、派手派手しく『寿ぎ』って感じにしなければ良いんじゃないの?と夫が言う。
亡くなったのは夫の母だから。
彼が言うのだから、それには素直に従おうと思う(その方がいい子ちゃんには都合が良いし)
で、見かけた小粒のクワイ。水につけておけば保存が出来ると言うから、ミニバケツに漬け込んでいる。
いつもなら、六方に面取りしたり、松かさに切り込み入れたりして、クチナシで染めつつ煮含めてから素揚げにするのだけれど。
今年は、素直に煮含めたあとに素揚げにしよう。
煮物には捻子梅にした金時人参を入れるけれど、普通に切るだけにしよう。
きんとんは作らない。けど、秋に作った渋皮煮をきんとん代わりにしよう。
黒豆も去年煮た瓶詰めが残っているし。さて、どうしようか。
丹波の飛び切り(大粒)でなくてもいいから、普通の在庫の黒豆を煮たって良いかなぁ。
お正月の準備は12月13日の事始めからというけれど、11月中から、ちまちまと始めてしまっている良い子ちゃんである。
直前になると、物の値段がすっごく高くなるからねぇ。
明日あたり、金時人参があったら買って来ちゃおうかな。