えせ関西弁を使う人

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良い子ちゃんは、人生において関西で過ごした時間がダントツで多かったりする。

父の仕事の関係で、日本列島の北から南まで移動したのだが、小学校6年生の時に関西に移動したのが最後で、転勤生活には終止符を打った形となった。

最初に他所様の若奥様をやっていた時、良い子ちゃん的には完璧な関西弁を使いこなしていると思っていたのに、投げつけられた一言「おまえの話し言葉は気持ち悪い」と言う意味の関西弁。その日を境に、ぷっつりとと言うかきっちりと関西弁を使わなくなりましたの。

何を言われても、ずっと標準語で通しました。

それまでも、とても腹を立てた時。自分自身に冷静であれと言い聞かせねばならない時は、丁寧すぎるくらいの標準語を話しておりましたから、別に何の不自由も無かったのです。

さて、息子と娘は関西生まれの関西育ち。

お江戸に遊びに来た娘が言うのです「なぁ、おかあさん。あたし、ちゃんと標準語で話しているやンかなぁ」って。いえいえ、お嬢様。あなたの話している言葉は、れっきとした関西弁でございますわ。

居酒屋で楽しく飲み食いしている時。お嬢様は宣った「すいませーん、おにいさぁん」って。あのね、お江戸では居酒屋で呼びかける時に「おにいさぁん」とか「おねぇさぁん」とか絶対に言わないから。それ、関西のノリだからね。

でも彼女はめげない。関西人のノリで「おにいさぁん、これってどんな味がするのん?わからへんねん、おしえてぇ」って。居酒屋のおっちゃん(決してお兄さんというわれる様な年齢ではなかった)は目尻を下げて、鼻の下を伸ばして、お嬢様に色々と説明してくれました。

我々は呆れたを通り越して、なんだか痛快になって見ておりました。

でも凄いな。良い子ちゃんは、50年近く関西で過ごしていたって、ちゃんとした関西弁を会得できなかった。でも、あなたたちは生まれて育っただけで、ちゃんと会得できちゃうんだもんね。

まぁ、無い物ねだりは仕方ないしかっこよくない。

関西弁がなんやねん!とか、強がってみたりしつつ、今年も新年度が始まったのであります。

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