どうにかなるのだろうけれど、困ったことになってしまった

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夫の母は5年前から施設に入っている。

施設に入るまで、かなりすったもんだがあったのだが、結局は同居していた義姉が介護拒否から虐待へと最悪な道を辿りそうになった為、優先順位が上がり施設入居となったのだ。

入居してからも介護度が進み、今は介護5。呼びかけには反応するが、意思の疎通は図れない。自力歩行の出来ず車いすでの生活になっている。食事も要全介助状態。

256px-地図_令制国_陸奥国.svg

よくケアして頂いているので、健康状態はすこぶる良い。が、どうしても体力は落ちてくる。母が繰り返しつぶやく『帰りたい』は、結婚して陸奥に行くまで過ごしていた薩摩の事。もうちょっと体重が増えたら行こうねと言っていたが、3月に面会に行った時『連れて行くならここ数ヶ月しかないと思われる』と担当から打診があった。

すぐに夫に話し、連れて行く時期を5月末か6月初旬に決めた。

4月の面会日に、もっと具体的な話を詰め、決行までの2ヶ月の時間を使い、体力の温存と、旅行に備えた準備をして貰うことになった。

お江戸から薩摩までは飛行機。施設から空港までの移動は、3つの方法を考え、事前の確認も済ませた。

一番心配していた「義姉に伝えるのは何時にするか」については、4月の面会日に話をするつもりでいたのだが、我々が担当者と打ち合わせをしている間に、『これから花見に行くからもう帰ります』とメールを送ってきてさっさと帰ってしまった。

夫が慌てて電話をして薩摩行きのことを話すと「えーー、絶対無理なんじゃないの!連れて行くって。私は行かなくても良いんでしょ?いいよね!」と言ったそうだ。「今回は僕たちに任せて欲しい」と言うと「判った、よろしく」となったそうで、我々はほっと一安心だったのだ。

申し訳ないが、今回の薩摩行きは脳味噌筋肉抜きでしか想定をしていない。母のケアだけで精一杯の良い子ちゃんなので、気働きも出来ない自己中のわがままな義姉には、絶対に関わって貰いたくなかったのだ。

色々確認することも済ませて、のんびり自宅での夕食を始めようとした時、夫が携帯にメールが入っているのに気づいた。

「最後の機会だと思うので、私も行きます。具体的な日程が決まったら教えて下さい」だと。

無理!絶対に無理!彼女が行くのなら、今回の薩摩行きは実行不可能になる。夫も十分にそれが判っているので、どの様に説得しようかと苦悩しだした。いつもは優しい良い子ちゃんだが「××ちゃんが行くなら、この話は無かったことにしましょう。宿も飛行機もキャンセルね」と言い切った。「娘として最後のチャンスかもしれないと考えるのはよくわかっている。でも××ちゃんが行ったところで邪魔にしかならないんだから、迷惑。彼女も傷つくよ」「最終的に説得できないのなら、私を悪者にして良いから。私が来るなと言ってる、来るなら里帰りは白紙にするって伝えて」とも。

一晩悩んで悩んで(可哀想に)。お昼過ぎに義姉にメールを送った夫。

さて、どういっているか。何を言ったところで、逆ギレするだけ。それは今までのことでよくわかっている。

母の状態の問題だけでない。

連れて行く我々だって、何時までも若い訳じゃないのだ。

今しかないのだ。さっさと諦めてくれると良いのだが。

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