と、同僚に言われて、なんとなく納得したと言う話。
本社のコンクールだかなんだかに出ることになって、
その為の研修などをして頂けるようになって、もう一週間。
最初の日、リーダーに「遅れないようにね!」とせっつかれ、
少し早めに研修の部屋へ行った。
部屋に入ったら、
トレーナーに「誘ってきてくれたら良かったのに」と言われた。
『誘って』と言われたのは、一緒にコンクールに出ることになった、
必死に辞退していたけれど聞き入れて貰えなかった同僚(○△さん)のことである。
チーフリーダーに「○△さんがとても不安がっているから、力づけてやってね」
等と頼まれていたこともあり、声を掛けずに行ってしまったのを後悔してしまった。
で、2日目は声を掛けて一緒に研修室へ行った。
3日目は、ぎりぎりまで処理に時間を取られた。
慌てて席を立ち、○△さんを探したが席にいなかったので、とりあえず研修室へ行く。
あれ?○△さん、研修室にいるし。
4日目、研修場所が変わると聞いていたので、当日のトレーナーに確認した。
トレーナーは直接○△さんにも、場所を伝えていた。
『さて、移動しよう』と思って○△さんの方を見たら、もういない。
まさかね?と思ったら、先に研修場所に座っていた。
良い子ちゃんは気の良いお節介だもんだから、○△さんが
良い子ちゃんと仲良くしようと思っていないなんて、考えてもいなかった。
研修中も、彼女から『後ろ向き発言』を良く聞くので、本番まで大丈夫かな
なんて気を揉んだりもしていたのだ。
しかし。
凄いんだわ彼女。嫌がっていたのはポーズだったようだわ。
「コンクールと業務は別と思わなくちゃね」と言う。
「業務に生かせる事柄が多いわ♪」と言う良い子ちゃんに向かってである。
殆ど会話もないので心配していた良い子ちゃんは馬鹿みたいだ。
嫌々どころの話じゃない、鼻息荒く、やる気満々なのだから。
辞退云々は、本当にポーズだけだった。
帰りに仲の良い同僚に愚痴ったら、言われたのが冒頭の一言。
「仲良しこよしの学芸会じゃないんだからね。社外の戦いの前に、既に戦いは始まってるんだよ。パートナーじゃなくて、ライバルなんだよ」とも言われた。
ああ、そうか。ライバルだと考えたら、あの態度にも納得。
ふーん。。。。
じゃ、やってやろうじゃないの。
やっと闘争心に火が付いた!
良い子ちゃん、今まで通り脳天気の態度は変えないけれど、
コンクールでのスコアは、絶対に○△より上を行ってやるんだっ!
しかし、女って怖いのね。腹ン中で何考えているのやら。