もうすぐ終わる、NHKの朝の連ドラ。
とと姉ちゃんって、ドラマの中の言葉がとても綺麗で好きだった。
今では「あんな話し方はしないよ!」と思うかもしれないが、
良い子ちゃんが育った環境では、
とと姉ちゃんのドラマの中、そっくりの話し方だった。
家の中でも目上の人に対しては敬語を使って話していたのが当たり前だった。
もちろん両親や祖父母、叔父叔母、弟は姉である良い子ちゃんに対しても敬語である。
「お父様、お母様」「お姉ちゃま(お姉様と言えなかった)」「お祖父様、お祖母様」等々。
犬を連れて散歩に出かける時などは「お父様、ラッシーのお散歩いつ頃行かれます?」なんて普通だった。
それが普通な娘が、敬語など使わない家に嫁ぐとどういうコトになるのか。
そうね、今考えたら当たり前だよねぇーーーー。
という事が起こったのである。
「なんで、親に向かって他人行儀な」とか「いつまで経っても馴染まん」とか。
なんでそういうことを言われるのか、全く理解できないので理不尽に泣くことになる。
目上に対して、普通に敬語で話す生活から、敬語を話すことなどない生活への転換。
あり得ないよね。そんなの無理だよ。
でも、敬語を使わない生活って普通にあったんだねぇ。
びっくり!
嫁ぎ先では、目立たないような話し方をするようにはしたけれど、
当時の夫も一緒に実家に行った後「こいつ、変な話かたするんやで。おかしいであの家」とか言われちゃって、かなり傷ついたっけ。
良い子ちゃんには普通。
昔からの話し方なのに、変だ変だと言われ続ける苦痛。
だから、余計に関西弁に対して拒否反応が現れたのかもしれない。
ええ、今もって関西弁が苦手な、関西在住時間40年越えのおばちゃんです。