夫がなかなか帰宅しない。
んーーーーー、もうすぐ9時過ぎるんだけどなぁ。
帰ってきたところで、何も出来ないんだけど。
でも『帰るコール』ならぬ『帰るライン』から2時間以上経ってるよ?
と、朦朧としている頭で考えつつうつらうつらしていた。
ふと人の気配を感じて目を開けると、夫が帰宅していた。
「明日、休むことにしたからね」と言う。
「あなたも、調子悪いの?」と聞くと
「ウチでは、同居家族にインフルエンザなどの発症があった場合、感染の可否を確認できるまでは出勤を控えることになっているからね。社長も奥さんがインフルエンザだと判ったから、早退したくらいだし。」とのこと。
「予防接種も補助出るもんねぇ、あなたのところ」
「まぁね。そのあたりの管理はきちんとしているよね」と言いながら着替えている。
トイレに行くついでに、水分補給もしなければならない。
本日2回目のタミフルも飲まねばならないので、起きてリビングへ行く。
リビングの床にカルディの紙袋が置かれている。
「買い物してきたの?」
「ちょっとウロウロしてきた。ストックのパクチーラーメンも買い込んできたから、こっちのことは心配ないよ」と言う。
おおっ!たくさんのパクチーラーメン!!
通常だったら、躍り上がるほど嬉しいのだけど、今はダメ。
野菜を炒めて我が家風パクチーラーメンクッキングをしている夫。
良い子ちゃんは温めた真空パックのお粥をボウルに移して、吐き気と闘いながら流し込む。
食事を済ませて、水分も摂って、薬を飲む。
まだ体温計は39.3℃を表示。
朦朧としているけれど、横になるとまた仕事の続きをしなければならない。
夢と現実の区別がつかない「お仕事」はずっと続いているのだ。
夫と話している間は、あの仕事の続きはしなくても良いはず。
(こう考えている時点でおかしいんだとは、気づいていなかった)
温かい白湯をすすりながら、涙目で夫に訴えていた良い子ちゃん。
(良い子ちゃんは)
予防注射もしているのに。
マスクだってずっとしているのに。
手洗いもうがいもちゃんとしているのに。
どうして私がインフルエンザに罹らなくちゃならないの?
(同僚の中には)
インフルエンザを発症している同居家族がいて、
自分も発熱しているのに、検査を受けずに出勤して
調子悪い時だけ早退したり、遅刻したりでやり過ごして。
もちろん予防注射もしないし、マスクも掛けない。
(会社やウチの健保組合では)
インフルエンザ罹患社員の出勤については自己申告任せ。
予防注射は自己負担(自己責任の範疇)
職場で蔓延していても予防措置には無関心(自己責任)
という事を、ぐちぐちぐちぐちと語っていたらしい。
だって、本当に腹を立てているんだもん。
ここまではなんとなく覚えているけれど、気がついたら夜中になっていた。
トイレに行って、水分を補給して。
熱を測って、まだ38℃台だと
ため息をつきながらベッドに戻って仕事した(笑)
未だに判らないんだけどね。
あの繰り返していた仕事の内容。
妙にリアルだったけれど・・・・・・。