午前八時少し前に、大阪の北部で震度6弱の地震が発生した。
地震発生時、良い子ちゃんは職場最寄り駅に降り立ったくらいだった。
てくてく歩いて職場へ行き、ロッカールームのではしゃがみ込んで「大丈夫なの?へいき?本当に??」と携帯で話し込んでいる同僚をみて『何かあったのかな?』くらいの考えで、休憩室へ向かった。
携帯とタブレットをもっていつもの席に座って。
同僚に「おはよーー」と声を掛けつつ、席に持ち込む飲み物の用意を始めたのだった。
そこに「良い子ちゃん、ご実家大阪でなかった?大丈夫?」と声を掛けられた。
「うん、そうだよ。みんな大阪にいるよ♪」とノー天気に返事をすると「ほらあれ、大阪で地震だってよ」と同僚が指さす先で、TVが地震の映像を流していた。
「え?これって、いつ??」
「さっきよ、さっき。まだ15分も経ってないって!」
一瞬、目の前が暗くなった気がした。
でも、大阪北部だと言っている。
実家は南部だ。
限りなく和歌山に近い大阪の外れだ。
母の携帯に電話をする。。。出ない。
留守電に切り替わってしまった。
メッセージを残し、自宅に掛けてみるが、通信規制が始まったようで繋がらない。
緊急の連絡方法を確認していなかったことに、今更ながら思い至り、焦るばかりだ。
弟の携帯は通信会社が違う。繋がりやすいと言われているので、こちらにも掛けてみる。が、呼び出し音だけが続き、留守電設定をしていないので「呼び出しましたが繋がりません」と音声が流れて切れてしまう。
何か連絡方法をと考えていると、手にした携帯(スマホ)が光っている。
ええええーーーー!母携帯って表示されている!!! でも操作方法が判らない~~~!
焦ってじたばたしていると、隣に座っていた同僚が良い子ちゃんの手からスマホを取り上げ、繋いでくれた(感謝!)
「もしもし、なんなの?こんな早くから」って、え?地震大丈夫なの???
「地震があったって、大丈夫なの?」
「ああ、結構揺れたけどね。テーブルの下に潜ってやり過ごした。大丈夫よ」
「今は家なの?被害はないの?」
「今、○○先生のところに来てるの、診察待ち中だから切るよ」
「そう、判った。でも帰っても棟屋に上がったり、被害状況の確認なんてしないでよ。揺り返しがあるかもしれないし、揺れが収まるまでは用心してね」
「はいはい」ブツッ!
え?切れた???うっそーーー。
まぁ、それくらいが元気で良いのだけれど。
。。。。○○先生の所って。車で15分くらいかかるよね、あそこの病院まで。って事は本日も元気に運転してお出掛けなんだ。
ああーーーーーーーっ!
一番の心配は解消。
弟には相変わらず連絡がつかない。弟の自宅にも「回線が混み合っています」の音声が流れるだけで繋がらない。
息子と娘にはLINEで連絡を取り、早々に安否確認は出来た。やれやれ。
弟の携帯へSMSでメッセージを送り、同じく携帯メールも送る。
連絡はない。
仕事を終え、帰る途中で「おーーい!無事か!」とメールを再度送る。
帰宅して受信フォルダをみると弟のメールが届いていた。
「無事です。9時前にはメール返信したんですけど、届いてませんか」って、なんとも間の抜けたというか。
一体何処へ送ったのやら!!
それでも、一応皆の安否確認が出来て一安心と言ったところなのだ。
・・・・母の様子を見に行くかどうか。それはまだ未定である。