夫の母が先週木曜日に旅立った。
木曜日と言うけれど、感覚的には水曜日の深夜って感じだった。
水曜日に「今日も連絡無かったよねー、良かったねー」と
夫と言いながら食事をし、入浴を済ませた。
夫は「ちょっと疲れているから先に寝る」と言って先に就寝。
ここのところずっと緊張しっぱなしだったし。
疲れがたまっているのは傍から見ても心配なくらいであった。
良い子ちゃんも、やりかけていたことを片付けて寝る準備。
ホットカーペットを消して、リビングの明かりを消そうと・・・
腰を上げたところで、携帯がいきなり鳴り出した。
ディスプレイには『○○病院』と表示されている。
時間は12:12・・・深夜である。
「至急こちらへいらして下さい」と言われる。
「いくら急いでも2時間は掛かります」
「娘さんは?どちらでも結構ですから至急いらして下さい」
・・・何が起こっているのか?判らないまま返答していると
夫が起きてきた。
「お母さん、危ないらしい。すぐ来てくれって」
「え?」
「ともかく、私たちより×ちゃん(脳筋)のほうが早く着けるよね、連絡して!」
夫が脳筋に連絡する。
電話に出た脳筋は「夕方行った時には普通だったもん、そんなはずない」
と言い張っている。夕方から急変したから連絡してるんだっての!
夫から携帯をひったくり脳筋に伝えた「ごめん、あたし。急変したの!私たち間に合わないかもしれないから、あなただけでも至急行って頂戴!」
「あ、わかった」なにか、ビックリしたような声がして電話は切れた。
夫が言うのでは、緊急性が感じられなかったらしい。
あっちが片付いたので、まずは移動準備である。
寝間着を脱いで、着替える。
夫は何故か放心状態である。まぁ、無理もない。
しかし、急を要するのだ。
お尻をたたくようにして着替えて、着替えなどを突っ込んで家を出た。
良い子ちゃんの自宅から最寄りJR駅までは徒歩で20分はかかる。
終電が無くなってしまったら、万事休すである。
バス通りまで出て、駅に戻るタクシーを捕まえる。
タクシーに乗っている時間はわずかだが、その間に連絡は入れられる。
駅に着くと、蒲田行きの最終電車がこれから来るらしい。
しかたない。蒲田からタクシーで病院へ向かわねば。
蒲田からタクシーで2万円弱。痛い!財布が痛い!
そんなに急いでいったのに。
結局誰も間に合わなかったのだ。
我々が揃うまで、アラーム鳴らしながら生命維持装置?で母は書類上生きていた。
家族が揃った時点で、当直の医師が呼ばれ「02:13ご臨終です」と告げられた。
亡くなった途端、遺体をどうするか。
早急に決めねばならないらしい。
「こちらでご紹介できますが・・・・」と言われてその通りになりかけたが。
すんでの所で、実家近くの葬祭場を思い出した。
「△△が近いのでそちらに話してもいいですか?」
すぐにタブレットで情報を見つけ、電話してみた。
「一時間くらいでお迎えに参ります」との返答。
泣く暇もなく、色々な手続きに忙殺されている間にお迎えが来た。
そこからほぼ一週間。
何が何だか判らないまま、葬儀を済ませ、諸々の手続きも先が見えたので
自宅に戻ってきた。
これから何回かに分けて、覚え書きと愚痴を書き綴ってみたいと思う。