お久しぶりのお電話があった

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良い子ちゃんが契約している、太陽光発電機のローンの話。

両親に懇願されて、契約者になったのは20年近く前のこと。

父が亡くなり銀行口座の整理をした時に、支払いが続いているのに口座を解約してしまった母。

お陰で、知らないうちに良い子ちゃんは債務者になってしまっていたのである。

なぜだか、信販会社との間で話を進める係を押しつけられた良い子ちゃん。

粛々と連絡窓口を勤めていたが、先日、母と大喧嘩をやらかした。

もう窓口になるのはやーーーめたっ!

昨夜、担当者から連絡があった。

「残金のお支払いはいつ頃になるでしょうか、ご予定を伺いたいのですが」云々・・・

ンなの知るか!こっちは母と大喧嘩をして、未だに必要最低限のこと以外話もしない状態なのだ。

「申し訳ないけど、直接話して頂ける?決裂しようとしまいと、私関わりませんから」と伝えた。

8月29日は母の誕生日であった。

ごますりの上手な弟は、電話をするとかカードを送るとか、元手の掛からない方法で点数を稼ぐ。

良い子ちゃんは、もうどうでも良いのだ。都合良い娘で居ることは放棄した。

しかし「××(弟)はちゃんと電話してきたのに、あなたは知らん顔なのね」等と言われるのはご免だし。

百貨店で、母が使用している美容オイルの発送手配をしておいた。

「派手な婆ぁですから、真っ赤な包装紙に金色のリボンで、これ以上派手に出来ないってくらいのラッピングにして下さい、ラッピングの費用はいくら掛かっても構いません!」と言って、これ以上ないくらいの包装にして貰った。

一応、喧嘩別れの電話の後で、あちらから歩み寄るきっかけを与えてやったつもり。

誕生日の2日前に、母から電話があった。

「ありがとう、プレゼント届いたわ」

「間に合ったのね、良かったわ」

「ちょうどなくなりかけだったから助かったわ」

「そろそろだと思ったから、ちょうど良かったわね」

「そうね、ありがとうの電話だけね」

「どういたしまして」

側で聞いていた夫は、気が気でなかったらしい。怖くて鳥肌が立ったそうだ。

話は30秒ほどで終了。

結局、母は詫びを入れるわけでもなく、一切触れるつもりはないようだった。

ま、いいや。

今日から9月。

やっとやっと、良い子ちゃんは今月中に債務者でなくなるはず。

この話が落ち着くと同時に、諸々と縁が切れるとどんなに良いかなぁ。

そんなことを真剣に考えてしまうのである。

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