今日も駐輪場でののしっている大声が聞こえる。同じマンションに居住する、酒乱のおっさんの声である。
ここから駅までは結構距離があり、坂道も多い場所柄、マンションには住人が使えるレンタルの電動アシスト自転車が数台ある。
もちろんアシスト自転車を持っているご家族もあるけれど、レンタルが使えるのならその方が便利と思っている良い子ちゃんの様な住人もいるのだ。
レンタル自転車は4台。
マンションの住人が登録したカードでアクセスし利用できる。
登録してあるカードを差し込み、バッテリーとチェーンキーとメインキーを取り出して使用すると言う手順である。
使用後は決められた場所に駐輪し、施錠し、メインキーでバッテリーを外して返却する。
カードボックスは充電ベースと兼用になっており、返却すると同時にチャージが行われる。
この自転車たち、通常の利用では壊れないはずの破損が続いているのだ。しょっちゅう『○○番のレンタル自転車は修理中のため利用できません』という張り紙を見かける。
転倒するなど、不可抗力で破損するような場所ではないのが問題。
飲酒して自転車には乗ってはならないはずである。が、良い気分でコンビニ(スーパーか?)へ買い物に出かけ、大声で世間に文句を言いながら戻ってくるのが、件の酒乱である。
駐輪スペースへ駐める時に、上手くラックへ入れられないからか?喚きながら、自転車を放り投げているのを目撃したことがある。
バッテリーを外す時に、きちんと手を添えていないからか、落として割ってしまったこともある(使用中のデータを観察していたので、酒乱が使用していた自転車のバッテリーが割れていたのを確認している)。
先日、マンションの管理組合が行った質問会でも、件の酒乱の件が議題に上がった。
修繕費を管理組合の修繕費から出すのはおかしいのではないか?破損した人間を特定できるのであれば、弁償を求めるべきではないのか?との意見も出された。
しかし、まだ現場を押さえたわけではないので、犯人の特定には至っていないのだ。
良い子ちゃんだって我が身が可愛いから。
とりあえず、酒乱が喚きながら帰宅した日をチェックして、記録しているのである。