きっと良い子ちゃんと同年代、あるいは20才くらい下の人でも知っているはずの「ぞうきん掛け」と「雑巾絞り」という言葉。
具体的にどういう事を指すのかも、知っていると思う。
しかし、ここ20年~30年弱くらいで生まれた人たちは、そもそも「雑巾を掛ける」という事を知らない世代になっているらしいのだ。
おばちゃんの社交場で聞いた話。
「テーブルを拭くのにダスター渡して『絞ってきてね』って言ったら、べちゃべちゃのを持ってきてねぇ。絞るってのが判らないのよ、今の若い子」という話。
「『これ絞り直してきて』って言って、後からついて行って、見たらおむすび作るみたいにぎゅーっと握っていたのよ」
「絞るという行為を行ったことがないから、判らなかったんだって」って、笑えない話。
確かに、最近では小学校の床を、並んでぞうきん掛け(水拭き)するなんて見ないよね。
モップ掛けるのが普通だろうし。
家でも、なんちゃらワイパーとか水拭きシートとか。
ウェットティッシュなどで使い捨ての掃除が当たり前になってる感じ。
先日、夫の実家に行って、障子の張り替えをしたのだが、あそこにも雑巾なかったなぁ。
雑巾ない?って聞いたら「しかたないから、これ使って。もう捨てるから」と、綺麗なタオル渡されてビックリしたことあったっけ。
あれから、夫の実家に行くときには雑巾持参は必須なんだけど(笑)
我が家は、ささやかな床面積しかないので、基本的に水拭きである。
通常の掃除の時には、絞った雑巾をワイパーにつけて立って拭いている。
月に1度程度の割で、数枚の雑巾を用意して、ワイパーでは落ちきれていない汚れを拭き取ることにしている。もちろん、手で拭くのだ。ぞうきん掛けした後の床って気持ちいいよね。
まぁ、良い運動というほど動く訳じゃないからなのだけれど。
猫たちと一緒に暮らしていた頃は、もっと頻繁にぞうきん掛けしたもんだった。
ぞうきんでスッキリと拭きあげたフローリングは、猫族にも気持ちよかったらしく、サラサラになった床にデローンと伸びきってごろごろ転がり廻っていたっけ。
なんとかシートとかなんちゃらワイパーってのもあったから、手を抜いてそんなのを使うと、これ見よがしに嫌そうな顔をしていたものだった。
水拭きが一番だよねぇ。という、還暦リーチのばあさんには当たり前のことが、最近の若人には判って貰えないらしいのが、ちょっとショックな事柄だった。
雑巾って、こうやって絞るんだよ?
やってみてみ。かーんたんだから。それで周りを拭いて綺麗にしよう?
お水で良く洗ったら、何回でも使えるんだよ。
綺麗な雑巾で拭いて、綺麗にしようよ!