ずいぶん前のこと(今年の6月頃)なのだが。
今の職場の前に勤めていた頃、鉢植えなどを頂いたり、切り花を頂いたり。
植物がいろいろあったりして。
事務の仕事の中に、その手の物の手入れも含まれていた。
自宅には花鋏が2丁あったので、小さい方を会社に持参し使っていた。
その会社を退職することになり、私物は全て引き上げた。
次に、今の会社に勤めることになったが、円満に退社したので
なにかあると、行くこともあったのだ。
その度に、帰ってから気づく。
『ああ、今回も花鋏返して貰うの忘れたぁ』と。
あの仕事を離れて4年近く経ち、今回母の薩摩行きでお世話になった。
介護ベッドの手配をお願いしたのだ。
やっと落ち着いた頃、お支払いのため事務所を訪れた。
事前に、以前の同僚にメールで「花鋏今度こそ引き上げさせて貰って良いかな」と
伝えてあった。
案の定、お支払いをしたり、近況報告をしたり、なんやかんやとしていると
全く花鋏のことは頭を離れてしまっていた。
帰りがけ、元同僚が「良い子ちゃん、これ忘れないで」と、小さな袋を手渡してくれた。
ずっしりと重い。
「????」と袋の上から押さえてみて、花鋏だと判った
「ありがとーーー!」と言い、バッグに仕舞った。
連れて帰ったところで、もう一丁のはさみがあるので使うことはないかもしれない。
でも、上方で10年近く仕事をしている時に、頂いた花鋏だったからね。
とてもとても思い入れのある品だったのだ。よーーーく切れるし。
やっと手元に帰ってきてくれたのね。
うれしーーー。