先日のこと、信号をきちんと守ったら何時も乗る電車に乗れなかった。
次の電車に乗ったら、ほんの8分後だと言うだけでものすごく混んでいた。
良い子ちゃんはとてもコンパクトである。
ずばり言うとおちびちゃんなのだ。
最近の学生さんたちは、とても育ちがよろしい。
連中に囲まれると、おちびの良い子ちゃんは埋もれてしまう。
ぎゅうぎゅうの電車の中では、息を出来る場所の確保が必至である。
これを怠ると、というか隙間を見つけられなければ、背中であろうと、
胸であろうと、顔が潰れると同時に窒息しそうになる。
そんな中で、幸運なことに席が空いた。
座っていると、息が出来る隙間を探さなくても良いので、喜んで座った。
しかし、その席はドアとドアの真ん中。
どっちに行っても下車には人をかき分けて出なければならない場所だった。
さて、下車駅に着いた。
停まる前から立ち上がり、降りる準備に入る。
かなり降りる人が多い駅なのだが、あの日はそこで降りない学生が固まっていたようだ。
足下にバッグを置いた学生たち。
降りる人がいても、動かない。
スマホをいじったり、イヤホンで音楽を聴いているのか?ともかく動かない。
良い子ちゃんは「降ります!通して!」と声を上げるが、連中には聞こえないらしい。
必死で人をかき分けて、もうすぐドアと言うところで、足下のバッグに躓いた。
なすすべもなく、身体が倒れる。
ぜんぜん動いてくれないんだから、倒れることはないかな、、、と思っていたら。
馬鹿やろーなことに、学生たちは身体をかわしやがったのである。
どこにも捕まれず、ドアの横のバーに頬をぶつけて身体が止まった。
隙間が空いたので、頬の痛みを堪えてやっとの事で電車から降りられた。
ほっとしたが、ぼやぼやしていられない。
階段を駆け下りて、駅構内のコンビニで凍らせたパック飲料を購入した。
持っていたハンカチでそのパックを包み、頬に当てる。
会社に着くまで、念入りに冷やしたので、青くならないで済んでほっとしたが
ほんとやばかったのだ。
10年ちょっと前に良い子ちゃんは軽い脳梗塞を起こしている。
それ以来、血栓ができにくいように、血をサラサラにする薬を飲んでいる。
ということは、出血すると血が止まりにくいと言うことだ。
ほんのちょっとぶつけただけで、内出血をして青くなる。
顔などぶつけたら、まるでDVの被害にでも遭ったかのようになるのだ。
今回のように、すぐに冷やせたらなんとか間に合うが。
間に合わなかったら、とんでもないことになる。
1本遅くなっただけで、あんなになっちゃうのは判った。
もっと早め早めを心がけよう!と誓ったのである。