うっそーーーーーー!である。
受診した結果が「少しは良くなってきているようですね」
「でもねぇ。声帯の腫れが引いてない。声は出さないようにして下さい」って。
まだですか。お昼には少し出ていたのに、期待していたんだけどなぁ。
お昼休みに、後から来た同僚に「あら、忘れてた!」と声を掛けて薬を飲もうとしていたら「声出てるじゃん!」と言われてビックリしたんだよね。
「あーほんとだ。出て(いるよね?あれ、あれーー)」てな感じに、声がすーーーっと出なくなる。
「無理しちゃ駄目じゃん!」と言われたって「(声出てるなんて思わなかったんだもん)」と囁く。うん、ほんとに出ないんだ。
医師に症状を説明する時にも、電池が切れかけているラジオのように、声が出たりかすれたり消えたり。
ドクターが「無理に話そうとしては駄目ですよ。出来るだけ声帯は使わないように」と言う。
ああ。
まだまだ、声出せないんだって。がっかりだよ。
食事を摂りながら、ふと心配になって夫に聞いてみた。「あっちは静かなの?」と。
脳筋のことである。
納骨からほぼ二週間経とうとしている。あれほど、やいやい煩かったヤツが、ピタリと何も言ってこないなんて、反対に不気味じゃないか?
気になっていたけれど、声も出せないのに。脳筋のことごときを心配して、夫に囁いて尋ねたいことでもない。あえて無視していたのだ。
電池切れかけのラジオ状態であるけれど、なんとか聞き取れる感じの会話をしている時に、やっと聞いてみたのである。
「静かじゃないよ。見せていないだけ。見せたら、あなたの病気が重くなりそうだし」だと。
あら。わかってるんじゃない(笑)
何が原因で、妻の声が出なくなったのかって。
ふーん。わかっているんだったら、いいっか。
虐めているつもりは全くなかったのだが、一向に声を取り戻すことが出来ない妻の状況を、見ているしか出来ないというのは、かなりのプレッシャーだったようである。
ごめんねぇ。
あたしだってさ、こういうのいつまでも続くのって嫌なんだけどね。
声、出せないんだもん。しやぁないから、もうちょっとおつきあいしてね♪である。
しかし。何言ってきてるんだろう?
ねぇねぇ、これ以上悪くなんてならないからさ。教えてよーーー!
って、言ってるのに。まったく取り合ってくれない夫である。