だめだって。まだもう一週間はかかるらしい!

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うっそーーーーーー!である。

受診した結果が「少しは良くなってきているようですね」

「でもねぇ。声帯の腫れが引いてない。声は出さないようにして下さい」って。

まだですか。お昼には少し出ていたのに、期待していたんだけどなぁ。

お昼休みに、後から来た同僚に「あら、忘れてた!」と声を掛けて薬を飲もうとしていたら「声出てるじゃん!」と言われてビックリしたんだよね。

「あーほんとだ。出て(いるよね?あれ、あれーー)」てな感じに、声がすーーーっと出なくなる。

「無理しちゃ駄目じゃん!」と言われたって「(声出てるなんて思わなかったんだもん)」と囁く。うん、ほんとに出ないんだ。

医師に症状を説明する時にも、電池が切れかけているラジオのように、声が出たりかすれたり消えたり。

ドクターが「無理に話そうとしては駄目ですよ。出来るだけ声帯は使わないように」と言う。

ああ。

まだまだ、声出せないんだって。がっかりだよ。

食事を摂りながら、ふと心配になって夫に聞いてみた。「あっちは静かなの?」と。

脳筋のことである。

納骨からほぼ二週間経とうとしている。あれほど、やいやい煩かったヤツが、ピタリと何も言ってこないなんて、反対に不気味じゃないか?

気になっていたけれど、声も出せないのに。脳筋のことごときを心配して、夫に囁いて尋ねたいことでもない。あえて無視していたのだ。

電池切れかけのラジオ状態であるけれど、なんとか聞き取れる感じの会話をしている時に、やっと聞いてみたのである。

「静かじゃないよ。見せていないだけ。見せたら、あなたの病気が重くなりそうだし」だと。

あら。わかってるんじゃない(笑)

何が原因で、妻の声が出なくなったのかって。

ふーん。わかっているんだったら、いいっか。

虐めているつもりは全くなかったのだが、一向に声を取り戻すことが出来ない妻の状況を、見ているしか出来ないというのは、かなりのプレッシャーだったようである。

ごめんねぇ。

あたしだってさ、こういうのいつまでも続くのって嫌なんだけどね。

声、出せないんだもん。しやぁないから、もうちょっとおつきあいしてね♪である。

しかし。何言ってきてるんだろう?

ねぇねぇ、これ以上悪くなんてならないからさ。教えてよーーー!

って、言ってるのに。まったく取り合ってくれない夫である。

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