台所に籠もって料理をしていたら
自分の予定をなんとか終わらせた夫が
「出来るところだけ掃除しちゃうよ」と、掃除機をかけ始めてくれた。
夫は「一緒に生活するのだから、どちらかに家事の分担比重が掛かるのはおかしい」と考える人なので、基本的に掃除などは手が空いている方がやればいいと、さっさと動いてくれる。
夫の大晦日の予定は、靴磨きとアイロン掛け。
夫はノーアイロンのシャツは着ない。綿のアイロン掛けが必須のシャツを愛用しているのだ。
良い子ちゃんはアイロン掛けが好きだから、夫のワイシャツにアイロンを掛けるのは大歓迎である。
彼は独身生活が長かったので、結婚する前は当たり前に自分でアイロンを掛けていた。
結婚しても、別居の時間が長かったので、良い子ちゃんは時たまお江戸の自宅へ戻った時に楽しくアイロンを掛けていた。
・・・が、最近の良い子ちゃんは、段取りがへたくそになってしまって、アイロン掛けの時間をひねり出せなくなっている。まだストックはあるけれど、アイロン掛けを待っているシャツが溜まっていたのだった。
焦る良い子ちゃんを横目に、彼は録り溜まっている録画番組を見ながら、アイロン掛けをゆっくりと楽しんでいたようだ。
良い子ちゃんの気持ちはこっちに置いておこう。まぁ、しゃぁないか。
靴磨きは、年に数回やっている夫である。
通勤に使っている自分の靴と一緒に良い子ちゃんの靴のメンテもしてくれる。
ありがたや♪
夕方になりやることを終えてしまった夫は、キッチンを除く場所の掃除を申し出てくれたって事だ。
ちょっと前までの良い子ちゃんだったら「ちょっと待って、トイレとお風呂とキッチンの掃除はするから」と、分担を申し出ていた。
でも、今はもう完全にお任せである。
やり方が違ったって、仕上がりが違ったって、掃除は掃除である。
誰がやったって一緒じゃん?と気がついたのだ。
『出来ることを出来る方がやればいい』
パートナーがそう考えているってのはすばらしいよね。
この幸せを噛みしめたいと思う。
今年もお世話になりました。来年もよろしくね。