ガン検診は、予約が朝一だったこともあり
10時前には全て完了してしまった。
会計を終えてロビーから入り口へ移動したら
「駅への送迎はこちらですよ」と、運転スタッフが声を掛けてくれた。
我が家と病院の距離はドアツードアで1分半である。
一度自宅へ戻り、書類などを置いてから出勤するつもりでいた。
もちろん、いつも通り歩いて駅まで25分の予定だったのだ。
送迎のマイクロバスがいたら、駅まで乗って行くのもアリかなと考えたりもしたけれど、一旦自宅に帰ったら、また病院に入ってからとちょっとは演技も必要かもと思う小心者だし。
自宅に帰る前に、まさか案内されるなんて思っていなかった。
思わず「ありがとうございます」とか言って、乗り込んでしまった。
マイクロバスは、駅まで歩いて25分の距離を5分ちょっとで走り抜ける。
駅についても10時を少し廻ったばかりの時間だ。
『じゃ、出勤前に社交場(カーブス)を覗いていこうか』と考えた。
カーブスは満員。オープンからサーキットに参加できる人数は24人。
良い子ちゃんは7番の番号札を貰った。
順番を待ちながら、軽く身体を動かしてウォーミングアップである。
2周回って、ストレッチも念入りにして。
それでも終わったら11時である。
会社の食堂は11時半にしか開かない。
お弁当は持ったけれど、お箸は持っていないから食堂へ行かねばならないのだ。
会社へ移動し、お弁当を抱えて社食へ出かける。
ラインで同僚にメッセージを送る
「来たーー♪何時ものテーブルにて食事中」と。
程なくして「今から行くーー!」と返ってきた。
食事を済ませて、同僚と別れてロッカーに戻る。
時間より少し早めに自席に着いた。
隣席の同僚に「病院に行った後で仕事する気になれるんだーー!」と言われ
「駅前に着いちゃったから、帰るのがめんどくさくなって来たんだぁ」と応える。
「えーー良い子ちゃん病院って目の前だって言ってなかった?」
「駅までの送迎バスが来ちゃって、案内されて乗っちゃったんだよ」
「あーそりゃ仕方ないか」と、判ってくれた。
行ったからには頑張って仕事するんですよ。
・・・でも疲れちゃったのだ。
その時はやる気でも、あとから来ちゃうんだよねぇ。
年は取りたくないモンだ。