それは被害妄想というものでしょ?!

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週末は夫と待ち合わせをして、脳筋の住む夫の実家へ行くことになっていた。

母の葬儀の後、来客用の布団袋が破損していたので

「これなんとかして!」と脳筋に言われ、

きちんとサイズ通りの物を用意しての来訪である。

行くに先立ち、夫は脳筋とスケジュールの打ち合わせをしていた。

(きっと無駄になるぞと思っていたけれど)

LINEでのやり取りでは

「ジムに行くから、終わるのは5時くらいになる」と言うことだった。

夫と四時半に合流し、5時過ぎまで時間を潰した。

5時過ぎてから夫は脳筋に連絡をしたが、一向に既読がつかない。

5時半まで待っていたが、どうにも埒があかないので実家へ行くことにした。

実家で布団を入れ替えたり、手続きの進捗を確認したり、

やることは沢山あるのだ。

実家へ行くと、テーブルの上に付箋がつけられたお菓子の箱があった

『お土産です』というのは美濃の国の土産らしい。

『良かったら持って行って下さい』と、チョコレートとクッキーの箱。

「これ、会うつもりないって事なんじゃないの?」と夫に言う良い子ちゃん。

「いや、来るってのは知ってるからさぁ」と煮え切らない夫。

まぁ、とりあえず布団の入替をする。

そこへ脳筋から電話がはいる。時間にして6時半である。

「うん。何も用意していないから、何か買って来てくれると助かる」とかなんとか言っているのがきこえていた。

「今から帰ってくるらしい」と聞かされたけど、打ち合わせしていた時間からずいぶん外れているのに何もないのかい?

帰ってきた脳筋。

約束していた時間より遅れたことにはノータッチ。

「NHKの請求書がきてるんだけど。引き落としできませんでしたって、どうなってるの!」と言われる。「請求書が来てるんだったら払ってね」と、一言だけ言った。

母の口座から引き落とされていた受信料。

口座を閉めた時点で請求書が送られてくることは何度も脳筋に伝えてある。

名義の変更と支払い方法の変更は自分でしてねと、何度も言って、文書でも確認できるようにしてあった。

だから、きつい言い方かもしれないが「払ってね!」と言ったのだ。

これで脳筋は傷ついたのだそうだ。

『言い方ってあると思う。良い子ちゃんの言い方って気分悪い。

私は良い子ちゃんのことが大嫌いだから、一緒にご飯なんて食べたくない!』

のだそうだ。

上等じゃん!あたしだって、あんたのこと大嫌い!

夫の身内でなければ、とっくの昔に見捨てているんだからね!

受信料の件の後、

『玄関の脇に知らないうちに消火器がおいてある、気持ち悪い!』と言う。

消火器って、集合住宅の場合は設置義務あるでしょうが。

『必ず各戸で設置しなくてはならないものよ』というと

『誰が決めたの、ウチはいらない!』という。

『これ、押し売りでしょ!』と怒るから

『回覧板などで周知がされていると思うよ』と言うと

『回覧板なんて普通見ないでしょ!』って、あのね・・・・・。

夫が『後から請求来るはずだから、ちゃんと払わないと駄目だよ』と言い、一応決着した。

次に『消火設備の点検に○日の午後1時から2時半って言ってきてる』と言う。

○日は納骨と五十日祭をする日である。開始は午後1時。

『日程の変更お願いしなくちゃね』というと、

烈火のごとく怒り出した。

『指定されている日以外は駄目って事でしょ!』なんだって。

『不都合がある場合の連絡先があるから、変更して貰ったらいいじゃないの?』と言うが

『絶対駄目に決まってる。なんで、都合良く考えるの、信じられない!』とわめき散らす。

書面に記載されている連絡先に電話をしてみた。

留守電になっていたら、指定日の指定時間では都合悪い旨伝えたらいいし、休日の連絡先が案内されていたらそれを確認したらいいと思ったので。

電話をかけ始めたら、キッチンから脳筋が叫び始めた。

『私が電話掛けるって言ってるじゃない!休日は出るはず無いんだから!なんで勝手な事するの』を延々と、良い子ちゃんが電話を切るまで喚き続ける。

緊急連絡先の確認をして電話を切った。

『私が電話するって言ってるのに』と脳筋は泣きながら喚いている。

ため息をつきながら、良い子ちゃんは言い放った

『優先順位を考えようね、納骨の日は変えられないのよ』

脳筋は自室に入ったまま出てこない。

食事はどうするのだ?我々は空腹なのだ。

夫に『どうするの?』と聞くと、彼はため息をついて立ち上がり、脳筋の部屋へ行った。

『何かしているの?食事はどうする?』

『食べたくないの。持って帰ってくれる?』と脳筋は言う。

『そう。じゃ我々は引き上げるね』と夫は言って、さっさと帰る支度である。

一緒にご飯食べるのは勘弁して貰いたかったから、大歓迎ではあるが。

じゃ、なんのためにここまで来なくちゃいけなかったの?と疑問である。

挙げ句の果て、嫌いな人とご飯食べると気持ち悪くなるってさぁ。

冗談もいい加減にしてくれ!である。

脳筋の言い分としては

「良い子ちゃんが主導権を握って好き勝手している」

「(夫が)主導権握られて、言いなりになっているから私はひとりぼっちだ」

「誰にも相談できない、孤独なのに誰も助けてくれない」

「酷い弟嫁にいじめられているのに、孤立無援で辛い」のだそうだ。

だれが主導権握っているって?

もう、反論する気力もない。

ほとほと疲れ果てて、空きっ腹を抱えて帰宅したのであった。

まぁね、結局追い返されたわけだ(笑)

あーーー馬鹿らし!

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