亡くなった母の五十日の霊祭(みたままつり)を納骨と一緒に執り行う事にしている。
親戚は遠方の方ばかりだし、皆さんご高齢だし。
今回は、ざっくり日程のみお知らせして、自分たちだけで行うというお手紙を出すことにしていた。
文面を考えるのも、手配するのも良い子ちゃんである。
まぁね、こういう事好きだから良いんだけどね。
「明日、持って行って(脳筋に)見せたいから。今日中に原稿を作って貰えるとありがたい」と夫に言われた。
「ふーん。見せて、これじゃ嫌だって言われたら、作り直すの?今までのこと考えたら、何もしないけど文句だけは言いそうだけどね」と言ってみた。
「勝手に進めて、文句言われるのは腹が立つから嫌なんだ」と言うのが夫の言い分。
「わかった。文句言われて、唯々諾々と従って作り直すのは、もっと嫌なんだからね。それをあなたにわかって貰いたかっただけ」と、こっちの言い分も伝えた。
さくっと作った文章は、かなり良いできばえかな?
と自画自賛して悦に入っていたのだが、
プリントアウトした物を、夕食後暫く眺めていた夫は
「申し訳ないけど、ここをこういう感じに直して貰えるかな」
と、書き込んだり、消したりした原稿を良い子ちゃんに渡した。
ふんふん。
夫のご希望通りに、原稿は書き直してプリントし直した。
市役所に喪主が直接提出しなければならない、申請書類がある。
母の住んでいた市役所へ、片道2時間半掛けて行かねばならない。
ちょうど、その先の街で料理教室に行く予定があった良い子ちゃんは、
レッスンを終えたら、夫と待ち合わせて実家へ行くことになった。
「私も行く必要ある?」と渋る良い子ちゃんに
「行かないと、かえって変に勘ぐられるのもしゃくに障るじゃない」と夫は言う。
「じゃ、ご飯はあっちで食べるのね(ちょーーー気が進まない)」
「お総菜買って行くとか、なにか軽くとか。ね?」
「(しぶしぶ)わかった。あっち出たらLINEで知らせるね」
と、話しは決まったのであった。
・・・・が、我々は空きっ腹を抱えて、
帰宅して深夜に食事を摂ることになったのである。
事の顛末は、次に続く・・・・・