友人と絶縁させられていたことが判った

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母の訃報を、母の友人たちに知らせないで良いのか?と、脳筋に聞いたら

「もう、お母さんの事なんて忘れている人たちに知らせる必要ないよ」と言われた。

でも、3年くらい前に、母の親しくしていた方から、こちらに電話が掛かってきたことがあった。

「どうなさっているのでしょうか?連絡が出来なくなったのですけれど」と。

母は施設に入居するときに、それまで使っていた携帯電話も持って行った。

お友達とも、親戚とも、もちろん良い子ちゃんの所にでも自由に話せるようにと持たせていたのだ。

しかし、脳梗塞で入院した、たった1週間で認知症の症状は一気に進み、意思の疎通は図れなくなってしまった。

病院に付き添い、担当の医師に「昨日の夜も、電話で普通に話していました」と伝えても信じて貰えなかった。

曰く「ここまで進んでいる症状では、(電話での普通の会話など)あり得ない」と言うのだ。

意思の疎通が図れなくなったが、電話を掛けるような素振りをすることがあるので、携帯電話はずっと母の部屋に置いてあった。電源は切ってあったし、充電も切れていたので外部には繋がらない。

そんな状態とは知らず、電話を待ち続け、何度も掛けて下さっていたらしい。「施設に入居してもよくお電話頂いていたのですけれど、まったく連絡が付かなくなって」とおっしゃる。

「ご自宅にお電話したら、○○ちゃん(脳筋)にもう関係ないから電話されるの迷惑だって切られちゃって。△△ちゃん(夫)だったら教えて貰えるかと思って電話したのですけれど」ととても心配していらした。ご心配頂いたことに感謝して、夫は簡単に母の状況をお話ししたのだった。脳筋が電話するなと言ったのだったら、詳しい話はしてはならないと夫は思ったらしい。

そんな親しかった方に、亡くなったことをお知らせしないなんて。

木曜日の未明に亡くなった母の亡骸を葬祭場の霊安室に安置し、木曜午後一番に詳しい打ち合わせを済ませ、木曜の夜に自宅に戻った。

喪服や、泊まり込みになる準備も必要だったのだ。

木曜の夜は自宅で眠り、金曜の昼過ぎまで色々な準備をする中で、夫に「◇◇さんにお知らせするから、連絡先教えて」と言った。

ダイヤルするとすぐに繋がった。「突然のお電話失礼します」と、母が亡くなったことと家族葬で送る事にした旨を伝えた。

◇◇さんは、何の知らせの電話かを理解した途端、堰を切ったように話し始めた。

母が自分の状況に不安を抱き、◇◇さんに付き添って貰って認知症外来を受診したこと。

同行してくれた◇◇さんと一緒に行き、認知症だと診断されて病院のロビーで泣き崩れたこと。

治療のために通院しやすい病院も、◇◇さんが一緒に探してくれたこと。

家に閉じこもってしまっていた母を、定期的に連れ出してくれていたこと。

「可愛いからってそんなに甘やかして何でもやってやったら○○ちゃん(脳筋)の為にならないわよ」と意見して下さっていたこと。

直接、脳筋にも意見して脳筋の怒りを買い、自宅への出入り禁止になってしまったこと等々。

そうだったのか。

◇◇さんと、我々が連絡を取ることを、頑なに脳筋が拒絶したのには訳があったんだ。

もっともっと前に。

それこそ、◇◇さんから連絡をして頂いた時に、きちんとお話をしていれば。

母の発病の経緯もわかったのにと、悔やまれてならない。

もう遅すぎるのだけれど。

常識的に考えたら、一緒に暮らしている娘がいるんだから、ちゃんとわかっているはず。

脳筋もそう言っていたし、こちらにもあったそういう思い込みが、母の病気の治療を遅らせてしまった。母は自分の事をちゃんと説明できる状態ではなくなっていたのにもかかわらず、同居していた娘を頼りにしてしまった。

脳筋が常識的ではないこと、わかっていたのに。

おかあさんごめんなさい。

葬儀が終わって自宅に戻った次の日、◇◇さんからのお香典が、便せん3枚に綴られた手紙と共に届いた。

◇◇さんにこそ、お別れにいらして頂きたかった。

夫は「脳筋には◇◇さんと連絡を取ったことは当分知らせるつもりはない」と言う。

山積している手続き(当然脳筋は手を出さない)に奔走している我々夫婦。

以前、お母さんがよく言っていた「○○ちゃんのお葬式出してあげてね、お願いします」って。いくら「私が一番年上だからね(笑)」と言っても聞き入れてくれなかった。

でもね、おかあさん。

納骨が済んだら、ごめんなさいだけど脳筋とは縁を切らせて頂きたい。

真剣に考えている良い子ちゃんである。

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