ほうとうを作ったなんて言うと
小麦粉を練って幅広手打ちうどんでも作ったのかと思われてしまうね。
違います。
スーパーで「ほうとう」を買ってきて、出汁で煮込んで作ったのでありました。
ここ数年、気に入って買っているのが「しまだやのほうとう」という麺。
ほうとうというと、大抵はスープというか、味噌だれというか、薄めるだけで良いというベースがセットになっている。
我が家ではあれって邪魔なのよね。
味噌味のほうとうが食べたけりゃ、自家製の味噌がある。
醤油ベースのほうとうがたべたけりゃ、美味しい薄口醤油も濃い口醤油もある。
何が入っているのか判らないベースなど使わなくたって、水を入れた鍋に、昆布と厚削りの鰹節でも放り込んでおけば、おいしい出汁は出来上がる。一緒に野菜を切って鍋に入れておけば、沸騰する頃には野菜もしっかり出汁で茹でた状態になっているのだ。
これで不味いはずはない。
そぎ切りにした鶏肉も煮込み、具材が柔らかくなったところで、袋に入っているほうとうをほぐしながら鍋に加えて行く。
厚めのきしめんみたいな感じ。粉がまぶされているので、煮汁が少しとろみを帯びてくる。
袋には「味をつけるまえの煮汁に入れ、6分煮込んで下さい」とある。
「ここで味をつけ、更に2分煮込めば出来上がり」と書かれている。
一応、それを守って茹でてみる。
味をつけた時に、切ってあった南瓜を加える。
(あまり早く入れると南瓜は溶けてしまうのだ)
2分に混んだら、斜め薄切りにしてあった葱を加えて、食卓へ運ぶ。
それぞれ、椀に取り分けたら、黒七味を掛けてフーフー言いながら食べる。
温かくっておいしーーー♪
黒七味は、京都祇園の原了郭のを切らさないようにしている。
これ、香りが良くて、辛味もしっかり効いていて大好き。
お江戸に来ても、百貨店には置いてあるから助かっている。
また、この黒七味が大活躍する季節が巡ってきたのだなぁ。