固定資産税の話しの続きである。
相続関係の手続きをするに当たり
脳筋の分の手続きに必要な書類を送るようにと
夫は彼女に伝えていたらしい。
良い子ちゃんが帰宅したら、
郵便受けに、見覚えのあるというか見たくもないというか
まぁ、出来ればスルーしたい字が並んだ封書を見つけた。
脳筋から、件の書類が送られてきたようだ。
夫が内容を確認したら、戸籍謄本が足りなかったそうだ。
え?
送るように伝えてあるリストに、ちゃんと謄本もあったの
良い子ちゃんは覚えているよ。
「しかたない。取り敢えず、揃っている書類でどこまで手続きできるか聞いてみる」と夫は言う。
「何が足りないかも確認してから、謄本がいるとなったら言うしかないな」と。
夫は、肝心なことを忘れているようだから、優しい良い子ちゃんは教えてあげた。
「彼女は、謄本の取り寄せ方知らないはずよ」
「え?」
「お母さんが元気なウチは、お母さんの弟妹に頼んで送ってもらっていたし、お母さんが出来なくなったら、私が手続きしていたでしょ。お母さんが亡くなった後の書類の取り寄せって、私たちがしたの覚えているわよね?」
「そりゃそうだけど、余分に取り寄せていたよね?」
「念のために2部余分に取ったけど、全部使っちゃったはずよ」
「・・・そうか。じゃ、また取り寄せなくちゃなのね」
「そういうこと。身分証明がいるからパスポートのコピー送ってもらってね」
「・・・・・・・」
「もう一回、あの手続きを繰り返す必要があるのよ、頑張ってね♪」
んふんふんふ。
こういう時は、小さい囁き声であってもしゃべらなくちゃ!
筆談では無理(笑)
もちろん、手紙どころかメモすら入ってない。
住民票とか印鑑証明書とか、戸籍謄本以外の書類のみが送られてきていた。
『よろしくお願いします』の一言くらい、
ふつうは入れないかね?
ま、脳筋に普通ってのを求めちゃ駄目なんだったね。
必要な書類を送らせて、返信用封筒を同封して、小為替と一緒に申請書を送る。
この、必要な書類ってパスポートのコピーなんだけど。
揃えるのに、結構大変だったんだよね。
リストにして渡していたって、ちゃんと揃えてくれないし。
指摘すると逆ギレするし。
脳筋から掛けられた最大のストレスが原因で
良い子ちゃんの声が出なくなったのだと夫は判っている。
だから、良い子ちゃんは完全ノータッチ。
ああ、可哀想なダーリン。
頑張れ!