朝から腹ピッピで咳も酷い。
これはまたぶり返したのかも・・・・と考えて、また1時間ほど早退してクリニックへ行こうと考えていた。
そろそろチームリーダーへ早退を申し出ようかな、と考えながら
掛かってきた電話の対応をしていた。
視界の端に、今挑戦しているコンクールのトレーナーの姿が写り込んでいる??
対応を終わらせて、後処理を即席版で済ませて、視線を向けると
はたして、トレーナーが椅子に座ってこちらを窺っている。
「いいこちゃん対応終わり?ちょっと良いかな」と声をかけてきた。
良いも悪いもないんじゃないの?と思ったけど、
まぁそこは「ええ、大丈夫です。なにか?」と大人の対応をする。
「明日の最終の練習ですけど。3週前に書き起こしたそのままで行いますから準備してね」という。
ヤツが指している「書き起こし」というのは、全くなんの準備もなく模擬対応を行った録音を書き起こした原稿だ。
それを元に、週に2回。それぞれ1.5時間~2時間かけて練り直した原稿を、地区予選前の研修で発表することになっていた。
その発表会の直前練習が明日なのだ。練り上げた原稿を持って最終練習に行く準備をしていた良い子ちゃんに、模擬対応の書き起こし(全く手を入れていないモノ)を持って行くようにとの指示出しなのだ。
何を言われているのか全く判らない良い子ちゃん。
「判りました?理解できてる?」と言われても、困惑の表情のままである。
「ごめんなさい、何を言われているのか判らないわ」と素直に応えた。
「なにも、修正する必要はないの。模擬対応の書き起こしで研修に出る用意をしてって事よ」と、繰り返し言われる。
「応対内容も不完全なままの模擬対応の内容だったら、練習の結果として研修に持っていく必要ないじゃないですか?」
「そんなの、良い子ちゃんが判断する事じゃないから。ともかく、手を入れたモノじゃなくて、模擬対応の書き起こしを用意するように。指示通りにしてね」と言い置いて行ってしまった。
納得出来ない!どうしても納得出来ない!!!
口の悪い親しい同僚は「良い子ちゃんってさぁ、学習能力欠如してるよね」と言う。
確かに自分でもそう思う。
前回のコンテストは自分で出たいと言った。出たいと言ったのに、どうしてこんなに追い詰められるだろう?と悩みながら頑張った。結果は、まぁしゃぁないなって事だったけど。
今回は、頼まれて、仕方なく了承したのだった。
引き受けたからにはちゃんとやるつもりで居た。
ただ、前回のように「クラッシュ&ビルド」はお断りです!と頼んできたMGには伝えていた。
なのに、またもや、ぼろくそにけなされて、責められて、追い詰められて・・・全く一緒じゃん!
知らないうちに、今回も自薦と言うことになっているらしい。
違うって!言ったところで、トレーナー達は聞き入れてくれやしない。
しぶしぶ、模擬応対の書き起こしを清書して準備した。
けど、納得出来ないし。
トイレに行った時に、違う部署にいる口の悪い同僚の所へ行き「今日病院へ行くのやめた!どうしても聞いて貰いたいことがあるから、一緒に帰ってくれる?」と伝えた。
お茶でもする?と言ってくれたので、カフェに行ったけど、もうハッピーアワー突入で。
もういいや!とハートランドビールを飲みながらの愚痴大会となった。
とりあえず腹の中をぶちまけて、ちょっとは気が晴れたけど。
この落とし前、どうやって付けてやろうか!と、またもや黒い炎を燃やし始めた所である。