良い子ちゃんは小学校の時、6回の転校を経験した。
単純計算で毎年転校していたことになる。
まぁ、実際には最短で2ヶ月。
平均したら2年弱は在籍できていたのだけれど。
まぁ、それもあとから計算したらそうなっていただけのこと。
小学校はお江戸で入学した。
半年後、東京オリンピックの閉会式の次の日に
上野から列車に乗って北海道へ引っ越した。
ありがたいことにご縁が繋がっていて
その入学した時のクラス担任を囲む会に
「参加しませんか」とお誘いをいただいたのが、40年前。
良い子ちゃん二十歳過ぎのことだった。
あれから何度か結婚と離婚を経験して(爆)
今は穏やかに関東で暮らしている。
同期の還暦のクラス会をするという案内を貰ったので
出席する旨の返信をしてあった。
クラス会だもん、着物でしょ!と気負って着物で出かけた。
あらぁ!たった一人じゃん!!うっそーー目立つ!!
(目立つの好きだけど)
先生は86才。まだまだかくしゃくとしていらっしゃるけれど
立食パーティはちょっと可哀想。
用意されている椅子を運び、食べ物も見繕ってテーブルに並べて
殆ど良い子ちゃんが一人で先生とお話ししていた。
当時のクラスメイト(殆ど毎年のように顔を合わせている)は
入れ替わり立ち替わり、良い子ちゃんと先生の所へやってくる。
しかし、他のメンバーは遠巻きにしている感じで近寄ってこない。
なんでだろう?
と思っていたら、「良い子ちゃん(旧姓のフルネーム)はまりすぎだろ!」と当時のクラスメイトの男子がやってきた。
「なにがはまりすぎなのよ?」と言うと
「着物でさ、先生の横に座っていたらみんな遠慮しちゃって来れないんだよ(笑)」と言う。
「なによ!じゃぁ、ここあなたにお願いするから。あたしあっちに行くよ!」とふくれたら「先生も男子より、年齢より若く見える女性の方が嬉しいでしょ。ね?先生」と言いやがる。
先生はいつもの我々のやり取りをにこにこと笑ってみていらっしゃるだけ。
この男子、てっぺん薄々になっているくせに、昔からみょーーーにもてる、一見イケメン。
良い子ちゃんが平気でじゃれていると、なんとなく嫉妬の視線を感じたりする。
5クラス合同のクラス会だと、ン十年ぶりって参加者もいるわけだ。
半年しか在籍していなかったくせに(おまけに一年生の時)ホイホイ参加したのは良いけれど、6年生卒業時のクラス分けでのクラス会で、良い子ちゃんはどうしたらいいのさ?と言う状況だった。
なんだか、名簿には「転校生」という枠があって、特別メンバーとして良い子ちゃんの名前が掲載されていた。
特別枠なんだぁ。。。なんか凄くない?(笑)
クラス別に自己紹介と近況報告する時間には、さりげなく幹事(1年生当時の同級生)がやってきて『5組の中に入ってね。僕の担当にさせて貰うから』との指示で、知らない人たちと一緒に壇上に上がった。
並んでいても、なんか凄く違和感。
皆同じ年齢のはずなのにねぇ。
同じには思えないというか、良い子ちゃんがガキ過ぎる?
ま、いいっか。
今更かっこつけたって仕方ないの判っているし。
かっこつけるつもりもないし。
(着物着ていった時点で格好つけていることになってしまったけれど)
楽しく楽しく、夢のような数時間を過ごして帰宅したのでありました。