若い同僚達が声をひそめて話していた「ガンジダはシャワートイレで貰っちゃうんだよ、家のトイレのしかシャワートイレ使ったらダメダメ!」と。
んな馬鹿な!と思ったけど、黙っていた。
それが本当なら、私なんてしょっちゅうお医者に行かねばならない。外出先であろうと、宿泊先であろうと、あれば当然のように使うよ。
洗浄機能付きトイレ便座の使用で、何かの病気に罹患するなんてのが本当なら、ここまであちこちに導入されないと思うんだけどね。機能も次々に進化している様だしね。
慣れ親しんでしまった今、洗浄機能付き便座がないと本当に困る。体の荷物を下ろした後など、スッキリしない様になってしまったのだから。
朝の通勤中に、いきなり荷物を下ろしたくなり、大型商業施設のトイレに駆け込んだことがある。無事に荷物を下ろし終わってほっとしていつもの様に洗浄ボタンをプチっとな。
うひゃっ!ちめたい! ああ、この時間はまだ営業前だからお湯を温めていないのね。しゃぁないな。早々に洗浄を止めようとしたがボタンが効かないっ!うっそーー!
その間も、無情に冷たい水が流れ、吹きつけ続ける。良い子ちゃんのおちりに向かって。
焦ってコントローラーのボタンを連打!その時ふと気づいた。コントローラーは電池切れ。コントロールが効かないのだ。じゃぁ電源コードを抜こう!しかし、真後ろにあるコードに手は届かない。万事休す!焦ってコントローラーの電池蓋のあたりを探っていたら、奇跡的に一瞬ランプが点灯して水流が止まった。ああ、助かった。
あれから、朝通勤時での洗浄機能付き便座の使用を控える様にはなった。勿論、極寒期に限るのだが。あの冷たい寒い体験は、2月の極寒期のことだった。
良い子ちゃんのおちりは、数日しもやけに悩んだのであった。